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ノーベル経済学賞天才たちから専門家たちへ 講談社選書メチエ

根井雅弘

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062586399
ISBN 10 : 4062586398
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

二十世紀後半の混沌たる現実は、自然科学や平和、文学が対象のはずの賞を「拡張」させた。大恐慌、世界大戦、東西冷戦、欧州統一、共通通貨…。多くの知性が熱い議論を交わし、相対立する政策が提起される。受賞を後悔したミュルダール、デモ隊に乱入されたフリードマン、投機に足をすくわれたマートンとショールズ…。彼らは何を語り、何を見ようとしなかったのか。半世紀近くにわたる歴史を一気にたどり、将来を展望する。

目次 : 第1章 百家争鳴のパイオニアたち 1969〜1979(もっとも幸福な時代/ 発展の礎 ほか)/ 第2章 ケインジアンと自由市場主義者 1980〜1989(大恐慌時代に育って/ ケインジアンたち ほか)/ 第3章 「非‐経済学」の包摂 1990〜1999(新しい分野への評価/ 金融工学の誕生 ほか)/ 第4章 「社会科学」への拡大 2000〜(予測市場とダークホースの時代/ 「データ分析」の発展 ほか)

【著者紹介】
根井雅弘著 : 1962年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士。現在、京都大学大学院教授。専攻は現代経済思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    根井先生のグループがノーベル経済学賞の過去からの受賞者とそのエッセンスを紹介したもので、入門書的に読むといいのでしょう。受賞者の偏りが見られるということですが、この賞の性格からするとしょうがないのでしょうね。筑摩選書の2冊本に比べるとややあっさりしすぎているかなあという感じがします。どこかの国の首相のようにノーベル経済学賞受賞の学者が言ったので、消費税をやめるとか言う人がいるので霊験あらたかな賞なのでしょう。

  • 1.3manen

    本書からは、2人のエコノミストに注目したい。ミュルダールとセンである。ミュルダールの名声を高めたのは、1930年『経済学説と政治的要素』。経済理論から価値判断を取り除くべきだとしている。が、後年、明示的に価値判断をはっきりさせるべきだと主張。開発問題に触れ、純粋な経済問題でなく、社会のあり方と密接不可分と感じたためらしい(59頁)。これは正しい。社会科学としての経済学ゆえに。不純物こそが社会なのだ。専門分化して弊害もある。タコツボ、専門バカといわれるゆえん。

  • Piichan

    ノーベル経済学賞を通して敷居の高いイメージのある経済学をわかりやすく説明しています。経済学は社会が低コストで効率的に運営されるためには欠かせない学問であることがよくわかりました。ノーベル経済学賞への関心の低さは、正式なノーベル賞でないことや受賞者がアメリカやヨーロッパに偏っているほかにも、メディアが経済学をわかりやすく伝える努力をしていないことが要因として挙げられるのではないでしょうか。

  • 渓流

    相反するが説が同時受賞するなんて自然科学では考えられないが、それがまかり通る経済学は科学ではないとの批判はずっとある。その経済学の「ノーベル記念スエーデン国立銀行賞」の歴史をコンパクトにまとめた格好の概説書。

  • クレストン

    Kindle版で読了 経済学史が専門の方々によるノーベル経済学に主軸を置いた経済学史の本。大きく4章にまとめられている。各人のバックグラウンドというよりは理論の背景などに主軸が置かれていると感じた。人となりを知りたいのであれば別本を推奨。

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