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抱え込まない子育て 発達行動学からみる親子の葛藤 岩波新書

根ヶ山光一

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784004320371
ISBN 10 : 4004320372
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

子どもは未熟で弱く、親が愛着をもって育て上げなければいけない――。しかしその発想だけでは、親は苦しい。動物とヒトの行動・発達を比べてみると、親の資源を奪いながら自ら育つ、ヒトの子どもの強さがみえてくる。対立や衝突を繰り返しつつ、親も子もともに育つ調和した関係をどう築くか。発達行動学の知見から探る。

【著者紹介】
根ヶ山光一 : 1951年香川県生まれ。大阪大学大学院文学研究科心理学専攻博士課程退学。博士(人間科学)。大阪大学人間科学部助手、武庫川女子大学家政学部助教授、早稲田大学人間科学学術院教授などを経て、早稲田大学名誉教授、NPO法人保育:子育てアドバイザー協会理事長、日本乳幼児医学・心理学会理事長。専攻、発達行動学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Cana.t.kazu

     発達行動学的な部分よりも,多良間島の「守姉」の章を読んで,良し悪しではなく文化や情報の流通が進んでいくと独自の文化はその情報の良し悪しとは必ずしも関係なく,やはり廃れていくんだなと改めて実感させられました。

  • じょうこ

    タイトルからのイメージにとらわれず、子どもを広い意味で(親に限らず)育て、応援していく際にとても参考になる本だと思う。特に「アロマザリング」(母親以外の個体が母親のように子どもを守り育てること)を重要な子育てスタイルととらえ、その視点からも多く論じている。母親以外=父親や祖父母、隣人、保育所、守姉、さらにモノ(玩具他)もアロマザリングに該当する。全体的に個(子)の自立性を大事にする観点から語られるところにも元気づけられた。2025年初に読めてよかった。前向きになれる本。

  • 🍭

    367(家族問題、男性・女性問題、老人問題)、図書館本。岩波新書2024年10月18日発行。動物の行動学から子育てを分析しなおして、母親以外からの子への関わり、アロマザリング(allomothering)=母親以外の人が子育てに積極的に関わること、子育てをする社会的集団の存在の重要さについて考えさせられました。家族の崩壊、核家族化と子育てに割ける人的リソースの減少が現代の子育ての障壁となっているという現実はおおよそアロマザーの減少で説明できると思います。あんまり感想を書く気分でないのでおわり。おすすめ

  • luckyair

    んー、思ってたのと違ってかなり学術的。論文?としてはいいのかもしれないけど、自分が求めている実践的具体的な内容とは、ちょっと違ったかな?一つ参考になった点としては、日本独自の子育て風土の中で、育児を育んできた日本人が西洋の育児理論を取り入れることには、慎重さが必要であるという点。それはまるで、家族構成や近隣関係、気候風土など、ジグソーパズルのように相互に収まった中で、一部のピースを取り替えて全体の安定性を下げてしまうような可能性があるという指摘。確かに欧米では〜とか科学的に〜というのはちぐはぐ感ある。★★

  • 読書熊

    アロマザリングという考え方

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