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シベリア抑留 最後の帰還者 家族をつないだ52通のハガキ 角川新書

栗原俊雄

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784040821757
ISBN 10 : 4040821750
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

未完の悲劇、シベリア抑留。最後の帰還者の一人、佐藤健雄さんが妻とし子さんらと交わしたハガキが見つかった。ソ連は国際法違反である抑留の実態を知られぬために、文書の持ち出しを固く禁じていた。一つの家族がつないだ奇跡の一次資料を基に、終わらなかった戦争を描く!!

目次 : 第1章 佐藤家の人びと/ 第2章 抑留される/ 第3章 抑留生活の日々/ 第4章 命のハガキ/ 第5章 見えない出口/ 第6章 帰国、再会まで/ 第7章 ソ連研究の専門家として/ 終章

【著者紹介】
栗原俊雄 : 1967年生まれ。東京都出身。早稲田大学政治経済学部政治学科卒、同大学大学院政治学研究科修士課程修了(日本政治史)。96年、毎日新聞社入社。横浜支局などを経て、毎日新聞東京本社学芸部記者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • yoshida

    シベリア抑留はソ連の国際法違反の犯罪である。抑留者で最後の帰還は1956年。実に11年間の抑留を生き抜いたことは奇跡と思う。紹介されている佐藤健雄さんは福島県喜多方市(旧山都町)の出身で、身近に感じ手に取った。シベリア抑留については何冊か読了している。改めて知ったのは、抑留者が日ソ間の外交問題のカードとして使われたこと。人質として抑留者を扱ったソ連は実に恐ろしい国家だ。北方領土の四島返還も容れられず、平和条約締結時に二島返還としたが現代もそのまま。日本政府も抑留者への支援の強化や追悼式典が必要と思う。

  • ケニオミ

    私事ですが、亡くなった父は終戦時満洲にいました。私が幼い頃何度か満洲での思い出を話すよう促したのですが、一度も口にすることはありませんでした。ただ一言父が言ったことで覚えていることは、「ロシア人を信じるな」でした。満州で余程つらい経験をしたしたのでしょう。本書を読んで父のことを思い出しました。ポツダム宣言を無視して、日本人を抑留したばかりか、抑留者を人質にして北方領土の日本への返還を阻止したロシア。この歳になって、ロシア人についての、実体験に基づいた父の言葉が段々と真実味を帯びてきています。

  • おせきはん

    第二次世界大戦後シベリアに抑留され、帰国に11年を要した父親と、先に帰国していた母親と5人の子どもの一家の間で行き交った52通のハガキをもとに、シベリア抑留の実態と、抑留者の帰国に向けた日ソ間の交渉の歴史が明らかにされています。国交回復交渉の取引材料にされて帰国が先送りされる中でも、家族とのハガキを支えに帰国への強い意思を持ち続け、劣悪な生活環境を乗り切った抑留者の方々、そして帰国を信じて待ち続けた家族の方々には頭が下がります。

  • 2ndkt

    シベリア抑留者が、頻繁に家族と葉書をやりとり出来たことを知らなかった。著者言及のとおり、これだけの葉書が現代まで残っているのは奇跡的。公開を了承した遺族にも敬意を抱く。 改めて、シベリア抑留者の惨劇には眼を覆いたくなる。敗戦とスターリン政権とに巻き込まれた人生。想像に余りある。

  • にゃるねんnnn

    1度起こしてしまった戦争は、いつまでも終わらない。帰国後も肉体的にも精神的にも苦しんだ抑留者の証言が胸を打つ。辛い記憶のほうが多いだろう貴重なハガキを大切に保管して下さった方々に感謝したい。誰にも現実を知られずに歴史からほふられる事のほうが、何よりも残酷だと思うので。

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