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有閑貴族エリオットの幽雅な事件簿 集英社オレンジ文庫

栗原ちひろ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784086803175
ISBN 10 : 4086803178
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2020
Japan

Content Description

いいね! 実にきなくさい。ここで幽霊男爵のお出ましとしよう――。
19世紀ロンドンを舞台に繰り広げるオカルト・ミステリー!

産業革命により科学に照らされ、一方で闇が濃くなりつつあったこの時代。
博物学と胡散臭いオカルト現象に目がない“幽霊男爵”エリオットの元に数々の怪奇事件が舞い込む。
誰もが恐ろしさから口をつぐむ沈黙の交霊会、関係者が次々と命を落とす呪われたミイラの解剖ショー、血塗られた伝説に潜む約200年前の純愛、ビクトリア朝時代特有の女性しか罹らない病、さらに天使を地下へといざなう天井桟敷……。
怪奇に沸くロンドン、だが「謎」から闇を拭うと隠された人々の想いと悪意、切ない事情が見えてくる。
美貌の助手・コニーをしたがえ、幽霊男爵が明晰な頭脳と “異能”で人の心につけ込むインチキ霊能者を斬る!!

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • カナン

    表紙の麗しさに惹かれ手に取りましたが、いやぁ、想像を裏切って元気だなエリオット。謎の交霊会、蘇るミイラ、修道院に集まる天使と天井裏で美しくなって戻ってくる赤子の死体。胡散臭くてじめっと不気味な事件を明朗快活で太陽のように明るいエリオットと、自分は「人形」だと名乗る美少年の助手コニーがフラグをばっきばきに圧し折りながら幽雅に解決していきます。破天荒なのに理知的で、主従でありながら共依存のようでもある凸凹年の差バディ。エリオットの夏の青空のようなテンションに何度も「これ倫敦舞台だよね」と突っ込みたくなる(笑)

  • よっち

    ヴィクトリア朝の英国を舞台に、社交界で浮名を流し風雅と博物学を愛する有閑貴族エリオットが、オカルト事件に目がない幽霊男爵として美貌の助手コニーを従え、持ち込まれる幽霊絡みの依頼に挑む物語。沈黙の交霊会、ミイラの呪い、天井桟敷の天使といった事件に、周囲を振り回しながら喜々として挑むエリオット主従はなかなか楽しいキャラたちで、けれど向き合った事件の真相にはどこまで真摯で、そんな彼らがあるのも二人に壮絶な過去があったからなんですよね。でもいつかその過去を乗り越えて欲しいですし、また彼らの活躍を読んでみたいです。

  • 幽霊男爵・エリオット特別な目を持った主人公…自分を人形だと言い切る少年コニー…サーカス小屋からエリオットに救い出された美貌の少年。2人の関係もエリオットの壮絶な過去もコニーの生い立ちもなんだか切ない。とても面白かった! 続編が出ているのでこれも…積読に積まれるようです笑

  • mariann

    表紙がとても素敵でした。19世紀のロンドン、主人公エリオットはなかなか壮絶な人生を歩んでいる。そのトラウマなのか幽霊に対する態度が少しおかしい(笑)本当の怪異を探しているとの事だったけど本物の幽霊は出まくり。サクサクとは行かないまでも楽しく読了。

  • yosa

    テンプレながら、最初の話『交霊会と消えた婚約指輪の謎』がベストかな。幽霊が見える、女装、奇術という特異ギミックを生かして物語世界に導いてくれる優秀な第一話でした。エリオットの過去もなかなかに壮絶で興味津々なのですが、その後は余り語られていないのは残念に思います。壮絶な過去の割には飄々としていて、更には容姿能力共に瑕疵の無いキャラクターなので、逆にキャラクターとしての薄っぺらさを感じてしまいました。次巻以降のために美味しいところは取ってあるのでしょうか。今のところ掘り下げられている分、コニーの方が魅力的。

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