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「徳」消費社会 なぜ、仕事ができる人ほど「寄付」をしたがるのか

栗下直也

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784484192352
ISBN 10 : 4484192357
Format
Books
Release Date
December/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

テイクを考えるな。ギブ、ギブ、ギブ!
経済記者が書くこれからの新しい徳の積みかた
信用がカネに取って代わる社会を泳げ!

「カネより信用を積め」「信用があれば生きていける」という議論を耳にするようになった。実際、融資を受けるにも、取引をするにも、信用が大切なのは昔から自明だった。しかし近年になって、いまさら声高に、信用を「見える化」、具体的には信用をポイント化する動きなどが出てきている。そんな風に、重視されつつあるらしい信用だが、いったい信用とは何なのだろうか? 本当に信用があれば生きていけるのだろうか。ヒントはすべて、日本に昔からある「徳を積む」という行為にあった。子曰く、子曰く、トイレの壁にも、子曰く。中小企業の事務所の壁に論語が貼ってあるのには意味があったのだ。
本書のテーマは「徳」である。本書では、これからの徳の積みかたを次のように定義する。
@ 何もかもは引き受けてはいけない
A 犠牲を払っていると思うなら断れ
B 無理に「いい人」を目指すな
C 行為ではなく関係性を強調しろ

わかるようでよくわからない「信用」という概念を「徳」というキーワードに置き換えてみると、今後の自分の働きかた、生きかた、社会が目指す方向性が明確になっていく。第1章では、グローバリズムの権化のようなイメージがある米国でも「徳」が重視されつつある現状を読み解き、「これから時代の徳の積みかた」について定義する。第2章では、渋沢栄一、土光敏夫といった日本の名経営者たちの足跡をたどり、彼らの「徳」が、いまという時代で考えても、いかに古びずにフィットしていたかを探る。第3章では、「徳」がけっして無縁ではない「会社という存在」について考える。会社は誰のものなのか? 我々は誰のために、なんのために働くのか? 利益の追求と徳の追求は両立が可能であることがわかってくる。そして、第4章では、そうは言っても「カネにならないことはやりたくない」と思うあなたが、それでも「徳」を積んだほうがいい理由について考える。

まさにいま、「徳」が問われている。そして、歴史を振り返ればわかる。「徳」はいつか、忘れた頃に「得」になる。「俺だけどうにかなればいい」と考える人が増えるほど、あなたの小さな「徳」が、きっと輝く。

【著者紹介】
栗下直也 : 1980年生まれ、東京都出身。横浜国立大学大学院国際社会科学研究科経営学専攻修了。経済記者のかたわら、書評サイト「HONZ」や週刊誌、月刊誌などでレビューを執筆。書籍構成も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • フク

    kindle。経済記者によるギブ論。著者も寄稿しているHONZでの紹介があまりにもだったので気になった。学者先生の大上段からの説法ではなく、新橋系泥酔派を自認している著者ならではの視点が受け入れやすい。〈徳なき時代だからこそ、少し動くだけであなたの徳が輝く〉

  • 西

    もう一つ作者が何を言いたかったのかわからなかった。余談というか、必要以上に茶化すところが邪魔をしていて、一番言いたかったであろうところにこちらの集中力が足りなかった感じ。土光敏夫さんの本は読んでみたくなった

  • coldsurgeon

    社会は、他人をずるいと妬む感情を隠さなくなってしまった。他人の利益を不快だと感じるようになった世の中だということ。それは住みにくい世界に直結するので、住みやすい世界になるために何が必要かと問いかける。それは利他性であろう。なかなか利他的に生きることは難しいと思ってしまうが、外発的な利他性が、内発的な利他性に変わるから、小さなことから自ら、利他的になるのがいいようだ。

  • ひさだ

    言ってることには賛成なんだけど、参考図書として紹介されている、グラントの『GIVE&TAKE』を読んだ方が得られるものが大きい。HONZのレビューから読んだんだけど、巻末の著者紹介を見るとHONZに寄稿してる人らしい。身内紹介だったのかしら。

  • Hiroki Nishizumi

    まぁまぁかな。ギブ、ギブ、ギブ! 徳、徳、徳!

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