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No推理、no探偵? 講談社ノベルス

柾木政宗

User Review :3.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062991018
ISBN 10 : 4062991012
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2017
Japan

Content Description

メフィスト賞史上最大の問題作!!

「絶賛」か「激怒」しかいらない。
これはすべてのミステリ読みへの挑戦状――。

私はユウ。女子高生探偵・アイちゃんの助手兼熱烈な応援団だ。
けれど、我らがアイドルは推理とかいうしちめんどくさい小話が大好きで飛び道具、掟破り上等の今の本格ミステリ界ではいまいちパッとしない。
決めた! 私がアイちゃんをサポートして超メジャーな名探偵に育て上げる! そのためには……ねえ。

「推理って、別にいらなくない――?」。

NO推理探偵VS.絶対予測不可能な真犯人、本格ミステリの未来を賭けた死闘の幕が上がる!

【著者紹介】
柾木政宗 : 1981年生まれ。埼玉県川越市出身。ワセダミステリクラブ出身。『NO推理、NO探偵?』で「メフィスト」座談会を喧々囂々たる議論の渦に叩き込み、第53回メフィスト賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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まず日本の本格ミステリの現在の流行を法月...

投稿日:2021/04/16 (金)

まず日本の本格ミステリの現在の流行を法月綸太郎の解説ばりに朗々とメタ意識をもったワトソン役に語らせ、 推理をしない名探偵をテーマに、ミステリ系のそれぞれ異なったジャンルの物語を連作短編形式で展開していくのだが、 女子高生探偵と女子高生ワトソンは常にメタ視点でいるため残念ながらどの話も緊張感は無い。 なので展開の間を埋めるのはミステリのメタネタと二人の掛け合いの笑い要素なのだが、これが少々つらい。 ラノベになれた若者の感性についていけてないだけなのかもしれないが。 「メタフィクションをやるのは簡単だが落とすのは難しい」というのは麻耶雄嵩の言で、彼の作品や舞城王太郎の作品のような強烈な個性を持ったキャラクターがいないとこういう系統は難しいのかもしれない。 推理のロジックも苦しい気がする。 ラストのトリックは確かにユニークで、これこそこの作品の核なのだと思うが、これまで誰も思い付かなかったかというと、 そうでもない気もする。 ただこれはデビュー作であって、これからの成長如何によっては楽しみな作家になるかもしれない。

ポポロ さん | 不明 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • W-G

    楽しく読めた。ただ、あくまでギャグ漫画『ぴゅーっと吹くジャガー』や『磯部磯兵衛物語〜浮世はつらいよ〜』を読んだ時の「あ〜面白かった」というノリ。メタがどうとかミステリ部分がどうとかは正直どうでも…。主人公2人のしょーもないやり取りが一番面白かった。確かに今までにないミステリでもあるのかもしれないが、この作品のネタは、漫画の世界であればすでに使い古されている部類のものであり、それをミステリの作家がさも「いいねえ、やってくれたねぇ!」みたいにレビューしているのがちょっと寒い。狭い村社会だなと悲しくなる。

  • ダイ@2019.11.2〜一時休止

    デビュー作。バカミス?。メフィスト賞ならではって感じはしますが絶賛も激怒もないなぁ。ただ絶対予測不可能な真犯人はあってるかな?

  • K

    ひどいメタ発言連発(⬅褒め言葉)のユーモアミステリ。さすがメフィスト座談会を震撼させた上に受賞しただけある問題作でした。裏表紙の「推理って、別にいらなくない___?」には唖然としましたが、なるほどよく作り込まれていて読み応えはバッチリでした。日常の謎・アクション・旅情・エロミスと各要素をふんだんに盛り込んだ数々の事件を解決した末の最終章でひっくり返りました(笑)最終章の犯人が解る人は絶対にいないと断言できます。え?何でかって?そりゃ犯人は"推理"しなきゃ解らないし___

  • オフィーリア

    開幕から超ハイテンションな珍妙なノリに圧倒された。読書をしているのかストレスチェックテストを受けているのか分からなくなる道程を経て、最終章に待っていた強烈なパンチ。この破壊力だけでも最終章まで読んだ甲斐があった…のか?いやでも面白かったぞ…!

  • buchipanda3

    「推理って、別にいらなくない?」、という何とも奇を衒った感一杯の言葉で始まった女子高生探偵物語。結構クセのある文章と内容だけど、色々と面白いものが詰まっていて楽しめた。漫才の掛け合いのような(滑りまくりだけど)会話で、とにかくどんどん話が突き進み最後まで勢いに引っ張られた感じ。ただ、これだけドタバタ感がありながらも、各篇をちゃんと収めているし、終盤にはそれまでの流れから一気に揺り戻して締めた展開が印象的だった。著者の本格への思いが感じられた作品。最後までらしさを見せる終わり方が楽しい。

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