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ワールド・インシュランス 02 星海社fictions

柴田勝家

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065131077
ISBN 10 : 4065131073
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
しおん ,  

Content Description

イギリス最大の保険市場・ロイズの日本人保険引受人カイン・ヴァレンタイン。彼がサッカースタジアムで取り押さえたテロ未遂犯のルーマニア人女性・クリスは、母国から“78人分の人生”とも言える生体データを盗み出していた。チャウシェスクによる独裁の終わりより数十年、いまやルーマニアは東欧の保険先進国となり、寿命投資基金・3Bが国民に健康を強いる新たなディストピアを創造していた。3Bを崩壊に追い込むほどの価値を持つという生体データは、いったい誰のものなのか。そして、「私は、死なない」というクリスの言葉の真意とは…。ベティの父・ネイサンの因縁も絡みつく東欧の晦冥を払うべく、余命1年保険引受人が、“最高の誠意”を履行する―。新・星雲賞作家が放つ近未来保険アクション、瞠目の第二幕!

【著者紹介】
柴田勝家 : SF作家。1987年東京生まれ。成城大学大学院文学研究科日本常民文化専攻博士課程前期修了。在学中の2014年、『ニルヤの島』で第2回ハヤカワSFコンテストの大賞を受賞し、デビュー。2018年、「雲南省スー族におけるVR技術の使用例」で第49回星雲賞日本短編部門受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • サケ太

    「その覚悟を決める時に必要なのが信念だろう」此度も非常に面白い。『保険』を利用した駆け引き。その痛快さは健在。舞台はルーマニアへ。“最高の誠意”を履行し、女性を救うために此度も奔走するカイン。国家をロイズさえも壊しかねない生体データ。SFの面白いところは、もしかしたら世界はこの様に変質する可能性があるのでは、と思わせつ所。歴史的な事実さえも交えつつ、極上のエンタメに仕上がっている。個人的には、ビッグ・マックが非常に好み。単純だが、痛快で気持ちがいい。

  • イツキ

    今回もまた特殊な生い立ちと体質を持つ女性を巡る保険の話。自分の健康と寿命に投資する年金というのはとても興味深く成る程と思わされ、ルーマニアのドラキュラ伝説と絡めた年金を破綻させられる存在がとてもよく考えられていて面白かったです。そしてそんな利権の網に絡め取られた女性を救うために正義感と最高の誠意を信念に動くカインがとてもカッコいいです。次巻が最終巻ということで楽しみですが早くも名残惜しい気持ちになります。

  • 生体データを盗み出した女性の保険を請け負う、近未来保険アクション小説。「チャウシェスクの子どもたち」が年金を受け取れない問題は社会科学視点のSFであり、ルーマニアのドラキュラ伝説を現実世界に体現するのは人文科学視点のSF。ステレオタイプなイメージがつぎ込まれ(サッカーに熱狂するイングランド、華僑マフィア、サムライ化する日本人などなど)驚きこそ無いが、その驚きの無さがリアリティであり、混乱する近未来のルーマニアで生きる人々に最良の結末を与えている。世界は変化していっても、そこに生きる人々の願いは変わらない。

  • 東山ききん☆

    三巻構成になってる本作だが、おそらくこの巻を飛ばしてしまっても差し支えはないのではないのだろうか。その辺りが一番引っかかった。 前巻のヒロインはあまり活躍せず、メインストーリーはほとんど動かない。 しかし、この作品は主人公が最高の誠意を尽くすという話なので、その意味ではしっかりとひとつのエピソードが描かれていると言える。 あと何につけてもビックマックが終始かっこよかったので良かったです。

  • matsu0310

    ☆☆

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