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村上春樹と夏目漱石 二人の国民作家が描いた〈日本〉

柴田勝二

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784396112431
ISBN 10 : 4396112432
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2011
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

漱石と春樹は、時代に対する意識とその表現方法に共通項が多い。その観点から作品を読み、彼らが日本をどう見ていたのか、明治から現代にかけて、形を変えて繰り返されるものと新たに生まれてきたものを見ていく。

【著者紹介】
柴田勝二 : 東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授。博士(文学)。1956年生まれ。1986年、大阪大学文学研究科芸術学専攻単位取得退学。山口大学助教授、相愛大学助教授などを経て現職。専門分野は日本近代文学。明治・大正期から現代にいたる近代文学を幅広く研究・評論している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ころこ

    大体の読者が多少なりとも読んだことのあるいうのが共通点で、それ故に読まれる期待もある反面、批判的に読まれるだろう批評文を書いた蛮勇には敬意を持ちます。社会反映論になっており、著者が読みたいものを読み込むという社会反映論の問題点が端的に表されています。両者の共通点は著者が気になる戦前の失敗とその後ろめたさに端を発する戦後の学生運動というだけで、文脈を共有していない読者には飛躍があると思えてなりません。従来の批評の文脈を村上の状況論として漱石を縮小再生産しただけだというのが文脈を共有していない者の感想です。

  • 佐島楓

    両方好きな作家なので購入。2人に共通しているのは時代性を物語中で描写するということらしい。そこにどれだけ普遍性を盛り込めるかなのだろう。「ノルウェイの森」の解釈が私が素直に読んでいた内容と違っていてショックだった。そういうのは読み手にゆだねるべきだと思っている。なので影響されないように再読したい。

  • ロッキーのパパ

    漱石はともかく春樹が「日本」を作品の主題としている点に違和感があったけど、本書を読むとテキストを丁寧に検証する著者の主張に頷けるようになった。もちろん、その読み方だけが正解としてではなく、そういう読み方も成り立つなあと納得した程度だけど。ただ、二人の関係を強調したいあまり、春樹が漱石の熱心な読者と書いているのは疑問だ。春樹のエッセイやインタビューはかなり読んでいるけど、漱石に触れたことって見たことがない。後、ネタばれに近い内容が含まれているから、二人の作品を網羅的に読んでから手に取った方がいいと思う。

  • NAKY

    漱石の男女三角関係が日露戦争後の日本と半島の関係に対する漱石流の批判であるとの論は驚きもしたが確かにそうかもしれない。風の歌を聴けの時間軸の巧妙な組み替えも確かにそうかも。再読するのが楽しみに。文学の楽しみの奥行きと広がりに気づかせてもらえる良書。

  • 酩酊石打刑

    アナロジーで語られるこの二人、それなりに楽しく読むことができた。しかし、文学特に小説の評論とか研究は実体のあるものではないので、飛翔していく想像ののびやかさが楽しい。『1Q84』の二つの月が<朋>という字になり天吾と青豆の関係を示唆しているとか、表題のは形状がマウスに似ていて初期作品の重要人物鼠を想起させるなどなど、ほとんど笑ってしまうような言及ではあるのだが、詩とか映画とか音楽とか自由に妄想を楽しむのも読書の愉悦だろう。

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