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百年と一日 ちくま文庫

柴崎友香

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480439437
ISBN 10 : 4480439439
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2024
Japan

Content Description

映画館、喫茶店、地下街の噴水広場、島、空港‥‥様々な場所の人間と時間の不思議を描き話題となった新感覚の物語集。一篇を増補。解説 深緑野分

【著者紹介】
柴崎友香 : 1973年大阪生まれ。2000年に初の単行本『きょうのできごと』を上梓(03年に映画化)。07年に『その街の今は』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、織田作之助賞大賞、咲くやこの花賞、10年に『寝ても覚めても』で野間文芸新人賞(18年に映画化)、14年に『春の庭』で芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • さてさて

    “時間が経つ話が書きたいんですけど”。そんな思いの先に、永遠でも千年でもなく、『100年』という時間を書名に冠したとおっしゃる柴崎友香さん。そんな柴崎さんが記された34もの掌編をまとめたこの作品には、”時間が経つ話”への柴崎さんの拘りを見る物語が描かれていました。長い掌編タイトルがそのまんまあらすじになっているこの作品。バラエティに富んだ内容に最後まで飽きずに読めるこの作品。まとめて読むのではなく、34の物語を何日にも分けてゆっくりと読み進めるのが吉と感じた、柴崎さんの魅力に触れることのできる逸品でした。

  • tonpie

    近代的な物語(=小説)の約束を意識的に逸脱し、踏み越えてゆく作品群。ほとんどがショートショートのような短い話なのだが、小説の時間の常識=「主人公の人生の一部を切り取ることで成り立つ」という常識を超えてゆくアイデア。「ほら、こんなのもあるよ」と示してくれる、見事なバリエーション。↓

  • エドワード

    私が京都の今の家に住み始めて31年。周囲は随分変わった。住人も変わり、建物も変わる。そうした変化は人の記憶の中に堆積する。柴崎友香さんの作品の永遠のテーマだ。街角の土地。海辺の土地。たばこ屋、カフェ、映画館、アパート、銭湯、駅。人は生きるために建物を建て、リニューアルし、再開発し、風景は変わっていく。河原町へ行くたびに変わる街並みに栄枯盛衰を感じる。周りが様々に変化する間に、ずっと営業する未来軒。「バートンの『ちいさいおうち』だな。」と感じたら、解説の深緑野分さんも書いていた。そんな小さな物語の花束だ。

  • niisun

    意識して選んでいる訳ではないのですが、柴崎さんの作品は意外と読んでいます。『きょうのできごと』『寝ても覚めても』『虹色と幸運』『わたしがいなかった街で』『きょうのできごと、十年後』『よう知らんけど日記』。この作品は“はじめに聞いた話”と題する連載をまとめたもので、百年近い時の流れとそのうちの数日をフォーカスするような昔話集。“昔々あるところに、兄と弟がいました“というように、どこかの誰かの物語。土地と人の時間軸の違いが生み出す物語。なんでもない1日を延々と語った『きょうのできごと』と対比しても面白い。

  • HMax

    34もの短編を一冊にまとめた百年と1日。どうして百年と1日なのかは不明ですが、現在、未来、過去の話が、その土地の一生と合わせて淡々と進む物語の数々。泉の広場の話しはそのまま重なる。今回帰ってきたら噴水がなくなって綺麗になっていて驚いた。以前住んでいた町も駅前の店は大昔からある喫茶店を除いて全て入れ替わっていた、嫌な思い出のKFCもMDもなくなり、よくおまけしてくれたコトブキもなくなり、なんか寂しいなと思って歩いていたら大好きだった和菓子屋は今でも健在でほっとした。何が良いか言えないけどお勧めの一冊。

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