Books

日本人 ちくま学芸文庫

柳田國男

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480512512
ISBN 10 : 4480512519
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

一握りの人間に付き従う大勢順応の国民性はいったいどこから生まれたのか? 柳田國男とその弟子たちが民俗学の成果を結集してその問いに挑む。

【著者紹介】
柳田国男 : 1875‐1962。兵庫県に生まれる。幼少年期より文学的才能に恵まれ、短歌、抒情詩を発表。東京帝国大学を卒業後、農商務省、貴族院勤務を経て、朝日新聞社に入社。勤務の傍ら全国各地を旅行し、民俗学への関心を深める。1909年、日本初の民俗誌『後狩詞記』を発表、以後『遠野物語』から晩年の『海上の道』に至るまで多大な業績を遺す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • うえぽん

    柳田國男ら民俗学者が約70年前に議論した日本人論。文字資料に頼らず、衣食住、集団生活、儀礼慣行、年中行事、霊魂感等の民間伝承から特質を分析。大鍋で食事をする家族の団結、村落社会の島嶼的封鎖的性格、ハレとケの厳しい区別と近年の混交、村落の深い共同性と外部への排他性、社会圏拡大による敬語の乱用と明治以降の漢語偏重、異質の高い次元のものに権威を認める傾向、慣習を無視した相続・婚姻等の西欧の制度の移植、農耕社会特有の劣性感・無力さと他者依存の態度などに着目。独居世帯が激増する時代にこの元来の特性が足枷になるのか。

  • CTC

    ちくま学芸文庫7月新刊、底本は54年毎日新聞社、[毎日ライブラリー]の一冊。柳田國男を中心とした民俗学者や宗教学者7名10章の共著。今は成城大学が運営する“民俗学研究所”の「関係者」という共通点になる。タイトルのテーマではあるがやや取り留めなく各章読み切りになっている。共著である以外にも底本シリーズの特色が原因しているようだ。 本書のような本は評論集というのかしら。史書からではなく足で紡いだ話であろうに、全く根拠は見えず意外な話もなく結論も勿論ない。国民性を形成したことどもを記したんだろうけれども。

  • さとうしん

    柳田国男とその門下による、民俗学の立場からの日本論。日本民俗学で話題になるようなことは一通り簡単にまとられている感じで、民俗学の簡易便覧のような趣がある。意外なところでは日本語で漢語が多く用いられていることの問題といった言語学に属するようなトピックも盛り込まれている。ただ、本書のテーマであるらしい「大勢順応の国民性」はどこの国でもありそうな問題なので、日本民俗学というよりは比較民族学とか文化人類学、社会学などの分野で普遍性の問題として考えるべきではないかと思うが。

  • roughfractus02

    1954年「毎日ライブラリー」の一冊として刊行された本書は、柳田以下7名の民俗・宗教学者の共著であり、討議も含む。各著者はアメリカ化する戦後社会を念頭に、欧米文化との差異から導出されるネガティブな「日本」文化の排他性から来る潔癖さ、閉鎖性から来る他者依存や事大主義を文字資料でなく口承と身体行為から成る習俗をもとに論じる。この戦後的背景がフィルタとなり、冒頭の論考「家の観念」で士族制に遡り、祖先信仰を語る著者柳田の姿勢を新国学と呼び、天皇制と関係づける批判が起こる雰囲気も感じ取れる。阿満利麿の解説が丁寧だ。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items