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琉球の富 ちくま学芸文庫

柳宗悦

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480511218
ISBN 10 : 4480511210
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2022
Japan

Content Description

琉球王国として独自の文化を形成した沖縄。1938年に初めて現地を訪れた柳宗悦は、工芸品ばかりでなく、建物や人、暮らしぶりにいたるまで、すべてが美しい島々に魅了される。以来、来島を重ね、調査・蒐集を行い、展覧会などを通じてその魅力を紹介した。しかしその夢のような美の王国は1945年の沖縄戦で灰燼に帰してしまう。本書には表題の「琉球の富」をはじめ、柳が沖縄のすばらしさや沖縄の人々への想いを綴った主な論考を収録。あわせて玉陵や識名宮、首里の町並みなど、失われてしまった美しい風景を記録した貴重な写真も多数掲載。戦前の沖縄がここに蘇る。文庫オリジナル。

目次 : 琉球の富/ 琉球の風物/ 琉球学の第一歩/ 現在の壺屋とその仕事/ 壺屋の新作/ 芭蕉布物語/ 沖縄の民藝/ 沖縄の文化財保護に/ 国語問題に関し沖縄県学務部に答うるの書/ 沖縄の話/ 沖縄の同胞に/ 沖縄の思い出/ 首里と那覇

【著者紹介】
柳宗悦 : 1889‐1961年。学習院高等科在学中に雑誌「白樺」創刊に参加。主に美術の分野を担当した。東京帝国大学哲学科を卒業後は宗教哲学者として活躍。濱田庄司、河井寛次郎、バーナード・リーチ、富本憲吉らと出会い、「民藝」という新しい美の概念を打ちたてた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • HANA

    柳宗悦の沖縄に関する文章をまとめた一冊。民芸運動の創始者らしく、各文章の中心となっているのは壺や芭蕉布といった沖縄の持つ独特の民具となっている。写真も多数収録されており、戦争で烏有に帰した建物に首里の街並みや人々の様子も窺う事が出来る。今となると愚かとしか言いようのない標準語励行運動への批判も収録されており、戦時下の文章も士気高揚というより文物の紹介が中心だし、一読して思うのはやはり沖縄の人々や文物に対する愛というか思い入れだと思う。読んでいると一度だけ行った、あの沖縄の青い空と海を思い出すなあ。

  • かおりんご

    古き良き琉球の姿が描かれている。柳の目から見た琉球は、大変美しい。戦争で全てを焼かれ、戦後はアメリカの統治下で、琉球らしさを発揮できなかったのが非常に残念でならない。こうして、文化や伝承は途絶えていくのだろうか。あー、沖縄に行きたい!

  • 紅咲文庫

    冒頭の章で繰り返し語られる首里の美しさ。朱色の本瓦葺きが連なる街並み、丘の上に立つ首里城の美しさはそのまま王朝への敬いとして語られる。日本列島から台湾の間に連なる諸島は、距離的に台湾に近くとも、その文化は明確に日本とつながるものだという。千年続いた王朝の貴重さを説き、墓地に現れる先祖への思い、生活に根付いた歌と踊りについて語る。美しいものを讃える純粋な口調に引き込まれていく。首里の街並も美術館や博物館で守られてきた品々も沖縄戦で焼き払われた。残された写真はモノクロだが、どんなに美しかったのかと想像する。

  • chuji

    久喜市立中央図書館の本。2022年5月初版。復帰五十周年記念出版の文庫オリジナル。沖縄を大絶讚しているのに、柳宗悦が沖縄に行ったのは、1938年〜40にかけての四回だけで、戦後は沖縄に行くことは無かったのは何故でしょう?柳宗悦さんの名前は勿論知っていましたが、著作を読むのは初めてでした。【民藝】の創始者で、良さは良くわかったが、オイラの好みとはチョッと違うなぁ〜

  • Pi-ta2

    沖縄に行く前に、この一冊。単なる観光になることを避けることができる筈です。 そして、今打ち込んでいることが、例え評価されずとも自分を信じて努める事の価値を教えてくれます。

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