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家族のもとへ、あなたを帰す 東日本大震災犠牲者1万9000名余、歯科医たちの身元究明

柳原三佳

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784872905847
ISBN 10 : 4872905849
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2012
Japan

Content Description

死者の人権を守るため、「歯による身元確認」に賭けた歯科医師たちの証言から明かされる衝撃の現実。

目次 : 第1章 遺体の「歯」が語るもの―歯科法医学者・斉藤久子の証言/ 第2章 凍りついた口を開いて―岩手県警察歯科委員・菊月圭吾、熊谷哲也の証言/ 第3章 泥まみれのカルテ―釜石市ささき歯科医院院長・佐々木憲一郎の証言/ 第4章 名前を取り戻した遺体―岩手県警察歯科委員・狩野敦史の証言/ 第5章 “原発下”という戦場で―福島県歯科医師会・工藤祐光、千葉県警察歯科医会・大森基夫の証言/ 第6章 遠く離れた場所で闘うものたち/ 第7章 「使命」と「責任」の原点

【著者紹介】
柳原三佳 : ノンフィクション作家。1963年京都市生まれ。交通事故問題をテーマに鋭い切り口のルポを各誌に執筆。実父を医療過誤で亡くし、自らも医療過誤被害を受けた経験から医療問題にも取り組む。また近年は「死因・身元究明問題」等にも着目し、諸外国の制度を精力的に取材(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kinkin

    災害や事故で身元の決め手になるのが歯の治療履歴というのは知っていた。しかし、あの東北の震災では、ほんとうに大変だったことを知った。死後硬直すると口もなかなか開けることが難しくなるという。それを丁寧に時間をかけて器具を使って開ける。それから歯の状態を助手と一緒に書いてゆくという根気がいり、精神的にも辛い仕事だったと思う。そしてこういった行為は許可なくすると、死体損壊罪になるという日本の法律の悪いところが浮かび上がってくる。緊急性など優先事項は後回し。これから大災害があった時を考えていかねばいけないと思う。

  • きみたけ

    3.11関連の本を連続で🙂東日本大震災の犠牲者の身元究明のために懸命に活動した歯科医師たちのお話。著者は、交通事故問題や医療過誤問題などをテーマに執筆しているノンフィクション作家の柳原三佳さん。遺体のデンタルチャートを正確に記録し、生前カルテとの照合作業を緻密に行う歯科医師という存在がいかに重要な役割を担っていたかがよく分かりました。日本は歯医者に通う確率が高く歯に関するデータが揃っているので、デンタルチャートによる身元判明はとても有効とのこと。南海トラフでも活かして欲しいです。

  • ごへいもち

    読友さんのご紹介本。どんな小説も敵わないノンフィクションの力

  • ひろこ

    H23年の東日本大震災で、遺体の身元確認に尽力した歯科医師達の記録。大規模災害時には、歯型や治療痕でのでの本人確認が重要となる。いつ起こるか分からない災害を前に、著者の言うように今後は国内統一の書式や緊急時の支援体制を整えて行かなければいけないのだと感じた。名前の刻印入りの入れ歯には、何もそこまで…と思わないでもないけど。

  • Humbaba

    歯は人間の器官の中でも非常に変わりにくいものである.だからこそ,個人の同定に有用となる.しかし,いくら有効な技術であっても,制度が整っていなければうまく使うことはでいない.意味の有ることだからこそ,それがうまく機能するように制度を作ることが大切になる.

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