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源氏物語 2 岩波文庫

柳井滋

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003510162
ISBN 10 : 400351016X
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

朧月夜に似るものぞなき―政敵の娘との密会が発覚し、須磨・明石へと流れてゆく光源氏…。葵上・六条御息所・紫上など、優美な女君との恋愛模様が描かれる紅葉賀から明石までの七帖。新日本古典文学大系版による精密な原文、最新の成果を盛り込む注解と補訳。原文で読む千年の物語。

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    再読。嫉妬の権現として悪いイメージで捉えられる六条御息所ですが、再読すると相手を想って内に秘めてしまう奥ゆかしい女性でした。葵上方に車争ひで侮辱された時、「自分の地位が低いからなのか・・・」と思い詰める姿、娘の斎宮の幸せを願う心、自分が生霊となって葵上を祟っている事に気づいた絶望を思うと彼女の事をいじましく、思います。そして「葵」なのに話したことは一言だけ。(衰弱している時の言葉は六条御息所の言葉なので除く)若しかしたら、本心を掴めない葵上は時代によって押し殺されてしまった女達の象徴だったのかもしれない

  • NAO

    葵の上、六条御息所、二人のプライドをかけた確執。父親的保護者だと信頼しきっていた源氏が突如男として迫ってきて衝撃を受けた紫の上と、女性作家ならではの心理描写の細やかさ。懲りない男源氏は、政敵が后候補として育てた娘に手を出して官位剥奪。だが、こういった田舎での謹慎も、希代のもて男在原業平に似せ、他の貴族と違うという箔をつけたかったのだろう。

  • syaori

    紅葉賀から明石まで。父帝の鍾愛により「心もとなき所なく世に栄え」る前半と、その崩御により落魄し、須磨に謫居する後半のコントラストが美しい巻。俊成卿に「殊勝なり」と評された紫式部の優美な筆は、古人の和歌を風景や心情に響かせて、この巻に入って一層冴えわたってくるように思われます。また源氏の君の輝きに照らされる物思いといった形で、藤壺から夕顔まで、身分も「心もかたちもとりどり」な女君たちの輪郭や個性を見事に描き分けてみせる手際にもため息ばかり。夢幻的で、今後の物語の広がりを感じさせる須磨・明石の帖を経て次巻へ。

  • 新田新一

    再読。この巻では政敵の娘との逢引きが露見した光源氏が明石へ流され、都に帰還するまでが描かれます。読めば読むほど『源氏物語』が好きになります。私にとっては世界最高の小説です。文章の美しさは比類がありません。流麗で陰影に富み、深い詩情があります。この岩波文庫版には現代語訳がありません。読み進めるのは簡単ではないのですが、詳細な注があるので、それを読めば内容は頭に入ります。異国の言葉ではなく日本語なのだ、と自分に言い聞かせて読みました。今2回目なので、全体をせめて10回は読むつもりです。

  • 金吾

    ○藤壺や朧月夜への源氏の行動は理解しがたいですが、もののあわれなのでしょうか?ときたま源典侍のようなパンチの効いた人が場を緩やかにさせるので、紫式部のすごさを感じます。須磨は好きな部分ですので良かったです。

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