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男色を描く 西鶴のblコミカライズとアジアの「性」

染谷智幸

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784585230588
ISBN 10 : 4585230580
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

日本の古典における男色の世界、二次創作、「萌え」の共振、そしてアジアにおけるBL解釈からLGBT事情まで、時代や国の中で変化していく、恋愛・性愛の多様性を探る。

目次 : 第1部 男色と古典のノベライズ・コミカライズ(座談会 「男色のコミカライズをめぐって」/ 針のある梅―ボクのために死ねますか?/ あまりにもか弱い美少年のあまりにも強い愛情―井原西鶴の「香木男色譚」二題/ 涙と笑いの男色セレクション―『男色大鑑』の影響下に生まれた作品より/ アダプテーションから読む『男色大鑑』―「萌え」を共振・増幅させていく「創作」 ほか)/ 第2部 男色とアジア文化圏(座談会 「タイとインドの男色文化、その多様性をめぐって」/ タイにおける性的多様性と文学の読みの可能性について―男色表象からBL解釈まで/ タイの男色とLGBT/ アンコール・ワットの「二形」/ “鳥”の文学―渇望される“自由”の時代的変化とLGBT文学 ほか)

【著者紹介】
染谷智幸 : 茨城キリスト教大学文学部教授。専門は日本近世文学、日韓比較文学

畑中千晶 : 敬愛大学国際学部教授。専門は日本近世文学・比較文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 田中峰和

    元禄時代の文学者として、芭蕉、近松に比べ人気がないのが西鶴。俳句や歌舞伎に比べ、江戸の小説は現代人に馴染めないのが一因らしい。西鶴の「男色大鑑」をコミカライズしたものが登場し話題となった。近年話題のBL(ボーイズラブ)に一役買ってもらえば、西鶴人気も盛り上がるかもしれない。元々イケメンがスーパーダーリンに見初められるスパダリものが主流だったBLにも変化がみられるようになった。男色大鑑のようなマイナーなものが受け入れられたのも、BLのすそ野が広がったおかげ。だが江戸時代の方がLGBTを認知していたのが意外。

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