Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• W-G

  読了日：2025/08/30

  ホラー寄りの作品もまずまずいける。不気味さの演出やキャラの配置もこれぞホラーという王道感があり、読んでいる最中はグイグイのめり込むことができる。ただ、これだけ怪しさ満点の脇役が多数登場するのに、結果的にはそれらが、タイトルにもある"黒い糸"を意識づけるためだけの存在で終わっているのが勿体ない点。何人かラストで悲惨な●害をされていたらもっと纏まりよかったのにと不謹慎な感想。亜紀のパートと祐介のパートのつなげ方も力技で、結末はやや駆け足。打ち切り漫画のような唐突な畳み方に感じられたのも残念。

• nobby

  読了日：2025/10/05

  読了後に一言で表すなら、これはまさに戦慄ホラー！物語全般を案外ゾワゾワくらいで読ませるだけに、ラストで迎える衝撃や壮絶に絶望が半端ない…シングルマザー家族の周囲で起こる様々な事件。わざとらしいとか思わせぶりなど分かりやすい面々による極端な推測や意味深な会話が見事に繋がるのはお見事！救いを求めた場所で知る「そんなことで…」地獄をみては溜まったものではない…結局、それもこれも縦に横にいくら足掻いても解けない宿命として受け入れるしかないのか…よくよく振り返れば、その『黒い糸』は幸せの裏側に残されているのだから…

• H!deking

  読了日：2025/10/31

  まだ一週間くらいしか経っていないのに内容はほぼ忘れてしまった。為井さん好きだけど他に面白いの沢山あるのでパンチは弱め。

• ま〜くん

  読了日：2025/11/17

  結婚相談所アドバイザーの平山亜紀は女性客とのトラブルから陰湿な嫌がらせを受けている。また元夫からはしつこく復縁を迫られていた。そんな中、息子の小太郎の同級生の女子が下校途中に行方不明となる事件が発生。更に同じく同級生の別の女子が重傷を負わされ母親は爆死した。犯人の目的、正体は皆目見当がつかないが、小太郎の担任長谷川祐介は大学研究員の兄風介から聞いた話にある違和感を感じる。人間の本質は遺伝する。ラスト40P辺りから怒涛の展開を見せるが人物AとBの関係だけは後出しジャンケンが過ぎるだろと文句を垂れてしまった。

• mayu

  読了日：2025/08/28

  はー、怖い。結婚相談所で働きながら1人で息子を育てる亜紀。クラスで事件が起こり対応に追われる教師の祐介。2つの視点で進む物語は序盤からずーっと薄っすら不穏な空気が漂う。人間の顔をして、人間の言葉を使いながら、内側には一切人間らしさを持たない人がいるというその存在に恐怖が止まらない。気づいた時にはもう遅くて捕らわれたらと思うと震える。そしてこんなにも血が影響を及ぼすのかと…遺伝について考えさせられた。後半の展開にもう深夜なのに先が気になってこのままじゃ眠れないと、夜更かししながら読んでしまった一冊。

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