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滅茶苦茶 講談社文庫

染井為人

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065357057
ISBN 10 : 4065357055
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2024
Japan

Content Description

「最悪だ。もう逃げ場がない」三人三色の人生が転落しながら絡み合う、絶叫的ミステリー。
【話題作『悪い夏』『正体』を超える切迫感!】

仕事は順調、東京でシングルライフを謳歌する30代女性が始めた不穏な恋愛。下校中、不良に堕ちた元級友に再会した、とある北関東の高校生。老朽化したラブホテルを継ぐが経営不振に陥った静岡県在住の中年男。
刹那な現代をサバイブしながらも、孤独を胸底に抱える者たちの欲望に駆られた出会いは、彼らをまっさかさまに谷底に突き落とす。

圧倒的な言葉の迫力! 予測不可能な滅茶苦茶な展開の数々。絶望の淵で思わず涙腺が緩む。
岩谷翔吾(THE RAMPAGE・ブックレビューサイト「岩谷文庫」執筆)

「いい気味」か「かわいそう」か?  彼ら自身が招いた命からがらの転落劇。滅茶苦茶なんだけど最低じゃない!
―吉田大助(書評家)

予想外の読後感! 転落人生の奇蹟の交錯が閉塞感に風穴を開ける、これぞ染井マジックというべき快作。
―宇田川拓也(ときわ書房本店)

【著者紹介】
染井為人 : 1983年千葉県生まれ。芸能プロダクションにてマネージャーや舞台などのプロデューサーを務め、2017年『悪い夏』で横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • W-G

    あからさまに奥田英朗氏の『最悪』『邪魔』を想起したが、著者あとがきにあるように、コロナ禍で一変する生き方や人生観がテーマと考えると、妙に納得がいく。ラスト、視点人物三名の交差させ方が、かなり力技には思えたけれども、それぞれのパートが面白く、三者三様の悲哀がきちんと描き分けられて、幅の狭さは全くない。あいかわらず、若い年代の意志薄弱な人物の描写が上手く、礼央が徐々に非行少年グループに染まっていく様や、少年たちの短絡的な行動はリアル。この状態で三人ともなんとかなっているのが奇跡なくらい本当に滅茶苦茶。

  • イアン

    ★★★★★★★☆☆☆コロナ禍の鬱屈した世相を切り取った染井為人の長編。マッチングアプリで知り合った外国人に恋するキャリアウーマン、不良とつるみ始めた男子高校生、給付金詐欺に加担するホテル経営者。真っ当に生きようとしつつも否応なく犯罪に巻き込まれていく彼らの転落を描いた群像劇で、そのページターナーぶりは初期の奥田英朗を思わせる。3人の人生はどこで交錯するのか。痛快なカタルシスを期待して読んだが、その運命の衝突はいささか物理的に過ぎた。日本中が狂った滅茶苦茶な3年間があったのだと、いつか笑える日が来ればいい。

  • はにこ

    本当に滅茶苦茶な内容だった。(褒めてます)国際ロマンス詐欺にひっかかるアラフォー女性、ヤンキー同級生に絡まれて道を踏み外す同級生、生活苦から犯罪に手を染めてしまう中年男性。それぞれが悪の手に絡め取られていく。あの時代を何とか乗り越えてきたけど、そうでなかった人も沢山いるだろう。そんな人々の苦難に目を逸らしたくなった。主人公たちに救いがあって良かった。

  • H!deking

    久しぶりの為井さん、確かに滅茶苦茶で面白かった笑。コロナ禍をきっかけに坂を転がっていく三人の群像劇ですね。前になにかのレビューでも書いたかもだけど「志村後ろ!」的な話は個人的に好きでソワソワしますね。土曜日深夜とかでドラマ化して欲しい感じです。

  • アッシュ姉

    読むほどに好きが高まる染井さん。これまた面白かった。舞台はコロナ禍真っ只中。そうそうこうだったと頷きながら読み進める。リモートワークになり独り身が染みるバリキャリ女性、進学校に馴染めずリモート授業を喜ぶ高校生、持続化給付金対象外のラブホオーナーの中年男性。生活が激変していくなかで、普段なら踏み外さないであろう道へと転げ落ちていく。自業自得なところもあるが、コロナが無ければと叫びたくなる気持ちもよく分かる。三者三様の滅茶苦茶な展開から目が離せず、どこで交わるのか楽しみにしながら読んだ。

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