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みずいらず

染井為人

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784396636883
ISBN 10 : 4396636881
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2025
Japan

Content Description

「あぁ、やっぱ無理」
と思う前に読みたい令和の夫婦ドラマ
子連れ再婚、不妊治療、新婚すれ違い、
中高年「仮面夫婦」、熟年離婚危機‥‥。
『正体』『悪い夏』でベストセラー 社会派ミステリの著者が描く、珠玉の愛の物語!

最近、夫が冷たくなった気がする。妻である自分にではない。子どもにだ。それも六歳の長男にだけ――。佐藤綾子には離婚歴があり、前夫との間にできた子が長男の蓮だった。バツイチの綾子を受け入れてくれた年下の夫健太は、再婚当初は蓮と本当の親子のように仲が良かった。温かな家庭を取り戻したかのように思えたが、次男の楓が生まれてから生活が一変した。健太の蓮に対する愛情が微妙に薄れてきたのだ。それが原因で綾子の怒りが爆発し、夫婦喧嘩に発展することしばしば。さらに蓮の小学校の担任から、発達障害である可能性を示唆され、綾子は憤慨してしまうが‥‥(第一話「おかしいのはどっち」)。

<目次>
長男にだけ冷たい無神経夫の言動に怒りがこみ上げ‥‥‥‥‥‥‥「おかしいのはどっち」
一回りも年下の妻はなぜ冴えない自分を選んだか?‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥「なぜ出ない」
妻から離婚を切り出された。だが、プライドが邪魔をして‥‥‥‥‥‥ 「プライドは富士山」
四六時中家にいる定年退職後の夫に鬱憤が溜まり‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥「夫婦の再開」
幸せな新婚生活のはずが、底抜けに明るい妻を疎ましく感じ‥‥‥‥‥‥‥‥ 「薄情者」
仕事を辞めて毎日プラモデルを作る夫。せめて家事はやってくれ‥‥‥‥‥ 「交換日記」
なーんにもしない更年期の妻に夫はある疑念を抱き‥‥‥「いつまでもあると思うな妻と金」
夫の「終活」に無理やり付き合わされた結果、ある記憶が蘇り‥‥‥‥‥ 「思い出の抽斗」
独身貴族の作家は、温かい夫婦の物語を書きたいと言い出す‥‥‥‥‥‥‥「シングル」

【著者紹介】
染井為人 : 1983年千葉県生まれ。芸能マネージャー、舞台演劇ミュージカルプロデューサーなどを経て、2017年「悪い夏」で第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • いつでも母さん

    連作短編。染井さんこういうのも紡ぐのねって感じの読後感。いや、間違いなく褒めてます。色んな夫婦がいた。あぁ、この流れは関係解散?なんてことは無く、どれもちゃんと落としどころが良くてね(ちょっとこれはうまく行きすぎってのもあったけれど)最後の染谷和人と言う小説家が主人公の話は、これはご本人がモデル?と思わせてくれる楽しさだったが、ちょっぴり切ない。「先生、頑張って!」私の願いが届きますように。

  • ゆみねこ

    むむ?!これは、染井さんの作品?表紙のとおりの温かな連作短編集。8組の夫婦の物語と最終話「シングル」では【染谷和人】と言う作者と同年代の独身作家が登場。最終話では思わず「先生頑張れ!」と応援しながらの読書。ヒリヒリするミステリーの染井さんも大好きだけど、こういう路線もまた良かったです😊

  • チーママ

    らしくないと言ったら怒られてしまうかな。いつもの染井さんとは作風が全然違う心温まる連作短編集だった。いろんな夫婦を主人公にリレー形式で繋ぎながらそれぞれの抱える悩みや問題を描いていく。終活を始めた夫とそれにつき合わされる妻を描いた「思い出の抽斗」には泣けた。こんな夫なら妻は幸せだろうな。我が家に置き換えて想像したら少し不安になった笑。最終話には染井さんらしき人物が登場。ちょっと切ない話だったが、あと数年したら可能性もあるのでは?著者の振り幅の広さを実感した一冊。今後も作者のこんな作品を読んでみたい。

  • ごみごみ

    子連れ再婚、すれ違い、不妊治療、仮面夫婦、熟年離婚・・何十年連れ添っても、尽きない夫婦の悩み。センシティブなことが多いし他人からは見えづらい。どんなに仲が良さそうに見えても、悩みのひとつやふたつはあるのだろう。押しつけや思い込みは禁物。互いを思いやり、コミニケーションを持つことが大切。分かっているけどなかなか出来ないのが現実。登場人物が緩く繋がる連作短編集。ホッと出来る読後感。最終話だけはちょっとテイストが違う。染井さん本人がモデルかな?

  • いつもヒリヒリな染井さんの、殺人が起きない家族小説、すごく良かった!ゆるーく繋がる8組の夫婦の連作短編+ある独身男性作家の話。当たり前だけど、どこの家庭にも外からは見えない問題がいろいろあるよなあとしみじみ思う。どの話も問題が解決した訳ではないけれど、この先もきっと大丈夫と思わせてくれる結末がとても良い。『薄情者』『思い出の抽斗』は泣けた。お互い素直になるって大事ですね。最後の話は切なかった・・。

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