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交通誘導員ヨレヨレ日記

柏耕一

User Review :3.5
(2)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784866809045
ISBN 10 : 4866809043
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
柏耕一 ,  

Content Description

「警備員ならどっちのエレベーターが止まっているか教えろってんだよ!
俺たちの金で警備してんだろ !!! 」

通行人にクレーム入れられ、現場監督に怒鳴られ、警察に注意され …… 。
「誰でもなれる」「最底辺の職業」と警備員自身が自嘲する
交通誘導員〞の実態を、笑いと涙で描き出す快作

喜びも笑いも涙もすべて路上にあり!
全国 60 万人の警備員の 40 %を占める「交通誘導員」を克明に描いた初めての作品
(警備員の小説はいくつかあります)。
同僚の多くは 70 代、超高齢化社会に進む現代ニッポンの縮図がここに。

【著者紹介】
柏耕一 : 1946年生まれ。出版社勤務後、編集プロダクションを設立。出版編集・ライター業に従事していたが、数年前から某警備会社に勤務。七三歳を迎える現在も交通誘導員として日々現場に立つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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警備員=サービス業として考えている著者。...

投稿日:2021/06/19 (土)

警備員=サービス業として考えている著者。作業員が良い仕事ができるようにすることをモチベーションにして働かれているとのこと。警備員の仕事のプライド、悲哀がよくわかりました。

watatak さん | 兵庫県 | 不明

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副題にもあるが、高齢の著者が警備員として...

投稿日:2021/02/26 (金)

副題にもあるが、高齢の著者が警備員として働いた日々の記録である。ただし、著者はもともと出版業界に住人で、編集プロダクションを経営し、羽振りのいい時期もあったとのこと。ただ、紆余曲折のすえ、事業を清算し、日々の糧を得るために、70歳を越えてから警備員として働きだしたとのこと。 書名にあるように著者が「交通誘導員」として働いたことに大きなポイントがある。ビル警備などのように定点で同じ仕事を繰り返すのではなく、勤務地も勤務状況も変化することが多い。そのために、泣き笑いのエピソードには事欠かない。また、法的な部分で、その仕事にはかなり厳格な線引きがされていることに驚く。 夏冬の厳しさは想定していたものの、とにかく誘導される運転手たちからのクレームの酷さに唖然とする。また、困った同僚たちが多いのにも驚く。やっかいなのは常に“人間”ということなのかもしれない。 かなり嫌なこと、しんどいことなどもあるのだろうが、それをちょっとした笑いに変えられるのが著者の強みなのかもしれない。

ねも さん | 兵庫県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 鉄之助

    「ヨレヨレ」が気になって読んでみた。「当年73歳」の著者は編集プロダクションを経営していたが、負債を抱えてしまって会社整理の末、交通誘導員に。社会の”底辺の仕事”と言いながら、仕事のクールな分析と同僚や「わがままドライバー」などの人間観察が面白かった。「交通誘導員」はやたらに”誘導”をしちゃいけない! 似たような恰好はしているが警察官の”交通整理”とは違うのだ。法的拘束力はなく、相手の”任意的協力”で迂回してもらったり一時停止してもらう。理不尽さに耐えながら、仕事の面白さも表現され興味がわいた。

  • utinopoti27

    車を走らせているとよく見かける交通誘導員。炎天下、逃げ場のないアスファルトの上で、長袖長靴にヘルメットをかぶり、ただひたすら誘導棒を振り続ける・・。本書は73歳にして現役警備員の筆者が、実体験をもとに日記形式で内情を綴るお仕事エッセイだ。『社会の底辺』に位置するというだけあって、辛さのわりには報われず、やりがいも見出しにくいのだそう。それでも続けるしかない理由は、やっぱり自業自得というべきか。好奇心はそれなりに満たされるが、この仕事が超高齢化社会の受け皿かもしれないと考えると、暗澹とした気持ちになる

  • きみたけ

    著者は、出版編集・ライター業に従事しつつ某警備会社に勤務し、交通誘導員として日々現場に立ち続けてきた柏耕一氏。「最底辺の職業」と揶揄される警備業の実態を日記形式で浮き彫りにした一冊。交通誘導員は楽だろうとのイメージを覆す、実際の労働環境や現場状況、また職場や地域住民とのコミュニケーション力の大切さがよく分かりました。警備員に対する勘違いとして、あくまでドライバーには迂回をお願いすることしかできない事。警察官は緊急時や危険時には赤信号でもクルマを通すことはできるが、警備員にはそんな権限はないんですよね。

  • mint☆

    普段よく目にする交通誘導員さん。炎天下や寒さの中大変そうだなとは思っていたけれど、これを読んで驚いたことが5つあった。コミュニケーション能力が必要になる為外国人が少ないこと。警備員には資格制度もあること。著者の勤めている会社では警備員の8割が70代以上だということ。警備員に理不尽なクレームをつけている人が少なからずいること。そもそも私の認識が間違っていたのですが誘導員は工事関係者だと思っていたので驚いた。ヨレヨレ日記というより愚痴日記といった感じでしょうか。大変なお仕事です。

  • kinkin

    雨が降ろうが槍が降ろうが、雪が降っても風が吹いても日夜たいへんな仕事だと思う。もしも交通誘導員の人がいなかったら道路工事ができない訳で、にもかかわらず暴言を浴びせたり嫌がらせをする輩のなんと多いこと。この本は当年73歳の著者がその体験をもとに書かれている。編集で話は多少盛られているかもしれないものの実際ありそうな話ばかりだ。高齢社会になってもこの仕事は誰かがやらねばならない。いくらAIが発達するとはいえ臨機応変に対応できる誘導員は必ず必要になると思った。図書館本

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