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工部省の研究 明治初年の技術官僚と殖産興業政策

柏原宏紀

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784766416114
ISBN 10 : 4766416112
Format
Books
Release Date
June/2009
Japan

Content Description

明治初年「工部の理念」のもとに、西洋技術による殖産興業を担う技術官僚たちがいた。明治留守政府下の政治状況と工部省の政策過程を追った、近代日本史の知られざる一面を描く画期的論考。

【著者紹介】
柏原宏紀 : 1978年生まれ。2003年、慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程修了。2008年、慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻後期博士課程修了。博士(法学)。現在、慶應義塾大学、洗足学園音楽大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Mealla0v0

    本格的な技術官僚の源流に位置づけられ、当時の社会全体に西洋的なもの・科学的なものが普及されていない段階での専門性を持つ「技術官僚」。彼らが共有したのが「工部の理念」であり、それは、各事業を一元的に管轄する組織、国内技術者の育成、他省や政治の介入を回避すること、これらを通じて殖産興業を着実に進めることであった。一度はこうした理念を実現したかに見えた工部省ではあったが、政治制度の変革のために自ら政治の表舞台に立たざるを得なくなる場面もあった。ただ、なぜ工部省が短命に終わったかについて触れておらず少し残念。

  • 鵜殿篤

    今となっては工部省というのはなかなか謎な組織で、特に工部省美術学校がどんなんだったかに興味があって読んだのだけど。まあ工部省美術学校についてはまったくわからなかったけれど、工部省の論理についてはなかなか興味深く読んだ。佐野常民についてもそこそこ分かったし。

  • rbyawa

    e190、明治3年の時点での民部と大蔵省の争い、という段階から今の時点で意味がわかっていないのですが、そこから技術官僚を独立させたのがこの工部省で、かつては開明派である大蔵省、長州の牙城だと思われていたものの、ということが語られているのですが、まあそうでもないというのがここの主題かなぁ。大蔵省のコントロール化にはないし、薩摩とも普通に関わりあるし、過渡期の技術の集合体のようなものであってもともと英国の初期の技術主導の省庁のイメージだったのだとか、鉄道や電信の初期を牽引し、学校を作り、で、解散した歴史です。

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