Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• きさらぎ

  読了日：2019/10/02

  通読する本ではないが資料の記録として。林家三代目、鳳岡の詩文を息子の信充がまとめたものの影印本。祖父羅山、父鵞峰の期待を一身に集めていた一歳違いの兄梅洞が二十四歳で病没したために後を継いだ鳳岡だが、才気煥発というタイプではない上、四十歳近く年少の俊英新井白石の存在もあって気苦労が絶えなかった印象がある。生活は質素で酒を好まず、草花を愛し、門弟を大切に導く質朴な人柄であったという。年譜については全訳がなされており鳳岡を知る資料としては有難い。少しずつ読み解いていきたいと思う。

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