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ISBN 10 : 4814001843
Content Description
鉄道は、言うまでもなく近代国家の先端産業であり、国家の拡張とともにその範囲を広げる。しかも、そこで働く鉄道員は、極めて多様で広汎な職能・職種にわたり、急速な近代化と植民地帝国としての拡張、そして破局的な戦争という、近代日本史の最前線を担った人々であった。この鉄道員の健康と医療・労働衛生に焦点を当て、地域の違い、平時と戦時の違い、職種の違いをつぶさに検討することで、日本とその植民地に生きた人々の労働とはどのようなものだったのか、その赤裸々な実態に迫る。
目次 : 帝国日本下の鉄道労働衛生分析/ 第1部 日本国鉄と労働衛生(鉄道員と身体(1907‐1936)/ 戦争と労働衛生(1937‐1945)/ 鉄道員と結核―国鉄における「国民病」の流行/ 国鉄と医師―鉄道医の制度的展開と学知の追求)/ 第2部 植民地鉄道と労働衛生(「南国」台湾における鉄道員と労働衛生―植民地鉄道の労働衛生管理の始まり/ 「半島」朝鮮における鉄道員の健康と疾病―朝鮮国鉄の経営と労働衛生の展開/ 「大陸」中国における鉄道員の健康と衛生―満鉄鉄道業を中心として)/ 帝国日本下での「健康のパラドックス」
【著者紹介】
林采成 : 立教大学経済学部教授。1969年、ソウル生まれ。1992年、韓国ソウル大学校国際経済学科卒業。1995年、同大学院農経済学研究科修士課程修了。2002年、東京大学大学院経済学研究科博士課程修了(経済学博士)。韓国・現代経済研究院研究委員、大統領諮問政策委員会専門委員、培材大学校日本学科助教授。ソウル大学校日本研究所副教授を経て、2015年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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