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六条御息所源氏がたり 1(光の章)

Mariko Hayashi

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784093933063
ISBN 10 : 4093933065
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2010
Japan

Product Description

『和樂』にて連載中の林真理子版小説『源氏物語』。全三巻予定の第一巻。語り部を六条御息所とし、登場人物たちの微細な心理描写、大胆な物語の解釈が魅力の全く新しい源氏物語。挿画は日本画家・千住博氏が担当。

Content Description

目次 : 桐壺の更衣/ 空蝉の君/ 夕顔の君/ 若紫の君/ 末摘花の君/ 源典侍/ 葵の上/ 藤壺の宮

【著者紹介】
林真理子 : 山梨県生まれ。コピーライターを経て、『ルンルンを買っておうちに帰ろう』を出版。『最終便に間に合えば』『京都まで』で直木賞を受賞。『白蓮れんれん』で柴田錬三郎賞を受賞。『みんなの秘密』で吉川英治文学賞を受賞。現在、直木賞選考委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 優希

    この世の未練からか、成仏できずにいる六条御息所の亡霊によって語られる源氏物語です。語り手が語り手なので、おどろおどろしさを感じました。恨めしく語っているのもそのせいでしょう。現代語訳ではないので、登場人物に感じていた感情がよくあらわれていると思います。様々な女性を「霊」というフィルターを通して眺め、時に客観的に、時に私情で語っているのが生々しいのですが新鮮でした。光源氏の今後の堕落をどう見るか、御息所と共に眺めたいと思います。

  • ちょろこ

    イメージは御簾ごし、の一冊。六条御息所が語り部となった大人のための源氏物語。まるで御簾の向こうの六条御息所の魂から発せられる語りをお抹茶をいただきながら聞いているかのよう。光源氏への想いはもちろん、嫉妬まで…それはそれは美しい大人の女性の言葉で語られていく。共感する箇所、多々有り。密かな力で光源氏を救ってあげていたなんて言い切るところがなんだか素敵だ。もう、御息所のための女子会でも開いてあげたい。光源氏なんてけちょんけちょん、すっきりさっぱり、吹っ切れるだろうな。

  • shikashika555

    過去に手をつけたけど毒々しくてリタイヤした作品再読。 性愛と見栄と僻み妬み嫉みを芯に持ってくる露悪趣味、読み手の好奇心と小さな嗜虐心を満足させ「コレよりは自分の方がマシ」と思わせる運びの絶妙さは林真理子ならではのものだ。 それを源氏物語でやる。 源氏物語自体が教科書的な高尚なものではないことは承知していたが、林真理子と相性が良いのだという気付きに驚く。 語り手の御息所に巫女的な色合いを持たせた所が新鮮。 面白いと思うがちょっと無理があるような気もする。

  • ガーガー

    平安時代はカッコイイ源氏様だけど、現代社会に当てはめるとただのチャラ男のようだと思ったり。この人のせいでいろんな人が幸せな思いをしたり、不幸になったりしたんだろうな…。六条御息所の生霊に殺された夕顔と葵の上はたまったもんじゃないよ。

  • ミツツ

    大和和紀さんの「あさきゆめみし」に親しんでいたので、この感じは新鮮。誰の目線で見るのか、それが六条御息所だというのだから切なくて、まさに『The・愛憎劇』

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