グロ-バルな時代の経営革新

池上一志編『現代の経営革新』（２００１年）の続編。前回調査時点（１９９８年）以降の経営革新の特徴を研究するために、「グローカリゼーション」の視点を重視する「グローバルな時代の経営革新」というテーマの研究プロジェクトと、新技術や新製品開発を重視する「ベンチャー企業の経営者精神」というテーマの研究プロジェクトという二つの研究チームがそれぞれ調査、研究報告会を重ねた研究成果を収録している。と同時に、前回のアンケート調査では情報システム革新と経営戦略・経営組織の革新とを別々に調査したが、今回の調査（２００２年）では、この二つのプロジェクトが合同で「トップマネジメント調査グループ」を設置し、製造業１，０００社に対してアンケート調査とインタビューによるフォローアップ調査を行い、その分析結果を収録しているという特徴がある。

目次 : 第１章　グローバルな時代における経営革新と競争戦略―関係性重視のプロセス・イノベーション/ 第２章　グローバルな時代の経営資源―企業の公共性を意識して/ 第３章　地域企業の経営革新―組織間ネットワーク戦略とネットワーク・コーディネート組織/ 第４章　スタートアップ企業のイノベーション―広域多摩地域を対象としたアンケート調査をもとに/ 第５章　新規開業企業の経営実態と創業活動促進への政策課題/ 第６章　日本の製造企業における戦略策定と本社機能―質問票調査と面接調査に基づいて/ 第７章　経営革新と情報化に関する実証研究―アンケート１次集計結果の検討を中心に/ 第８章　進化し深化する環境経営と経営学の課題/ 第９章　日本企業の雇用システムにおける変容/ 第１０章　グローバルな時代の経営革新

【著者紹介】
林正樹 (書籍) : 研究員・中央大学商学部教授

遠山暁 : 研究員・中央大学商学部教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）