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情報災害 風評加害 事実は「歪曲」されて伝わっていく

林智裕

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784198654412
ISBN 10 : 4198654417
Format
Books
Release Date
March/2022
Japan

Content Description

事実に基づかない「不安と怒り」が社会を扇動する。「3.11後の福島」で被災と風評の地獄を見た著者が、生々しい実体験と共に、蔓延する「正しさ」の嘘を斬る。トリチウム処理水、新型コロナウイルス、HPVワクチン…「流言蜚語」を撒き散らして得をするのは誰か―。言論界注目!在野のジャーナリスト地を這う取材と考察のデビュー作!

目次 : 第1章 「情報災害」とは何か/ 第2章 複合的「情報災害」と福島/ 第3章 印象操作という「引き金」/ 第4章 「情報災害」を記録するということ/ 第5章 「情報災害」と、その後/ 終章 教訓は生かされるのか

【著者紹介】
林智裕 : 1979年生まれ。福島県出身のジャーナリスト/ライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 榊原 香織

    フクシマ、と表記すると政治的になる。ヒロシマ、ナガサキ・・ 著者は福島在住。あれ以来マスコミ報道に苦しめられてきた。 結局、放射能被害で死んだ住民はいない、とのことでした。 福島米”天のつぶ”は大変美味だそうで、食べてみたい

  • HANA

    マスコミの正義を「茶の間の正義」と呼び「正義を売り物にしてはならない」と喝破したのは山本夏彦であるが、本書にはその正義を売り物にした実例が余すところ無く載せられている。ここではデマや不正確な情報による被害を情報災害、情報加害と定義しているが、被害に遭った当事者がそれを書き残しているのは非常に説得力がある。本書は東日本大震災、特に原発についてイデオロギーに支配された者がどのような言動をとったかに主眼が置かれているが、それは今度の能登の地震でより一層顕著になった気もする。茶の間の正義に陥らぬよう用心せねば。

  • すしな

    104-23.情報加害者は、世論操作のために恣意的に間違った情報を流す人と、自分が正義だと信じて流す人の2パターンあると思っていまして、後者の人は加害者で有り被害者でもあるといえると思います。本書では原発事故の風評被害についての内容が大半だったので、タイトルから想像した内容よりピュアな印象だったのですが、意図的に誤情報を流す相手と戦うためには単に正義の抗議をするだけでなく、逆に印象操作的な情報戦も必要なんじゃないのかなとも思いました。また自分が正義だと盲信しないことも加害者にならないためには大事だなと。

  • ちくわ

    久々に興味を引く題名、そして考えさせられた。デマの中でも特に陰謀論を信じる人の思考を、自分は少し理解出来る。現代は非常に複雑で、さらに本音と建前が混濁し、誰もが理解出来るよう事象を説明するのは困難だ。そんな中、陰謀論には分かり易さがある。渾沌とした世を恰も快刀乱麻を断った気にさせる。その気持ち良さが正しさに変換され、ついには反対する者を制する身勝手な正義感に達する…それはもうリスクだ。 自分は未知から無闇に逃げないようにしたい。まず考え、把握し、客観的な理解に努めれば、そのリスクを低減出来ると信じている。

  • 羊山羊

    すごい1冊だった。風評被害による人的被害を「情報災害」と定義して、「今後の社会における情報災害の発生抑制及び被害低減」による公益性を求める」ことを目標に、膨大な資料を基に、情報災害の事後検証と今後の抑制に挑む。福島が「フクシマ」と揶揄され、差別されてきたことへの苦悩や怒りが、ファクトベースで抑制されたハズの筆致の裏に言いしれぬすごみを与える。本著の中で一番の点は、やはり情報災害を明確に定義付けた点だ。そして、信頼性を担保する存在や誤った正義が広まる。→

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