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狼の義 新 犬養木堂伝 角川ソフィア文庫

林新著

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784044007652
ISBN 10 : 4044007659
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

第23回(2019年度)司馬遼太郎賞受賞作!

「極右と極左は毛髪の差」(犬養毅)
日本に芽吹いた政党政治を守らんと、強権的な藩閥政治に抗し、腐敗した利権政治を指弾し、
増大する軍部と対峙し続け、5・15事件で凶弾に倒れた男・犬養木堂。
文字通り立憲政治に命を賭けた男を失い、政党政治は滅び、この国は焦土と果てた‥‥。
戦前は「犬養の懐刀」、戦後は「吉田茂の指南役」として知られた古島一雄をもう一人の主人公とし、
政界の荒野を駆け抜けた孤狼の生涯を圧倒的な筆力で描く。
最期の言葉は「話せばわかる」ではなかった!? 5・15事件の実態をはじめ、驚愕の事実に基づく新評伝。
「侵略主義というようなことは、よほど今では遅ればせのことである。どこまでも、私は平和ということをもって進んでいきたい」
(1932年5月1日、犬養首相の日本放送協会ラジオ演説より)
真の保守とは、リベラルとは!? 明治、大正、昭和の課題を、果たして私たちは乗り越えられたのか?? 

※本書は2019年3月に小社より刊行された単行本を文庫化したものであり、2017年に逝去された林新氏が厳格なノンフィクションでなく、敢えて小説的な形式で構想し、着手したものを、堀川惠子氏がその意志を受け継ぎ、書き上げたものです。

【目次】
序章 古老の追憶 
第一章 戦地探偵人
第二章 政変とカミソリ官吏  
第三章 憲法誕生
第四章 帝国議会の攻防
第五章 国粋主義の焔
第六章 孤立する“策士”
第七章 革命
第八章 「憲政の神」
第九章 「神」の憂鬱
第十章 普選の代償
第十一章 見果てぬ夢
第十二章 最後の闘争
第十三章 テロルの果て
終章 五月の空    
あとがき
文庫版あとがき
主要参考文献
解説 橋本五郎

【著者紹介】
林新著 : 1957〜2017年。慶應義塾大学経済学部卒。NHKエグゼクティブ・プロデューサーとしてNHKスペシャル、大型企画を担当。「ドキュメント太平洋戦争 第4集 責任なき戦場―ビルマ・インパール」(文化庁芸術作品賞)、「家族の肖像」シリーズ(ギャラクシー賞大賞)など近現代史に造詣が深い

堀川恵子 : 1969年生まれ。テレビ記者を経てノンフィクション作家。『死刑の基準』で講談社ノンフィクション賞、『裁かれた命』で新潮ドキュメント賞、『教誨師』で城山三郎賞、『原爆供養塔』で大宅壮一ノンフィクション賞、『戦禍に生きた演劇人たち』でAICT演劇評論賞、本作で司馬遼太郎賞、『暁の宇品』で大佛次郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • おやぶたんぐ

    「透析を止めた日」(ttps://bookmeter.com/reviews/128214598)で壮絶な病死を遂げた亡夫との共著。井上毅の最期の場面(p206)は、その無念の想いが投影されているようだ。…確かに犬養毅の生き様も又壮絶で賞賛されるべきものだったのだろう。それでも、犬養による治安維持法の導入と統帥権干犯論の主張が、かつての日本における立憲主義と民主主義の破壊に大きく“貢献”したことは否定できない。後に犬養が総理となった時点で、趨勢は決していたと思う。所詮政治とはそんなもの、なのだろうか。

  • 門哉 彗遙

    犬養毅とその側近であった古島一雄、この二人の物語を読み終え、深い感慨に耽っている。今の程度の低すぎる候補者やすでに議員になっている人に是非読んでもらいたい本である。私欲を排し、国家の行末を真剣に考え、命を削る覚悟で政界を生きた犬養毅。壮絶な一生に学ぶべきものがあると思う ・犬養毅が心から尊敬したのは福沢諭吉だけだった。 ・犬養毅はいつも貧乏だった。年がら年中高利貸しに追いかけられていたが、それでも支援を求めてくる人には気前よくなんでも与えていた。

  • takao

    ふむ

  • a.i

    ★★★★★『透析を止めた日』でこの作品を知りすぐに購入したが、軽く読めない内容とページ数なのでしばらく寝かせていた。大学卒業以来、日本史からすっかり遠ざかってしまっていたので若干苦戦しながら読んだが、面白すぎて中盤を過ぎる頃にはすっかり犬養毅のファンになってしまい、亡くなるシーンでは胸が張り裂けそうになった。近現代史をちゃんと復習してから再読したら、更に楽しめそう。(いつか気力がわいたら……)

  • cof

    大河ドラマ「いだてん 」を観て犬養毅に興味を持ち、関連書籍を調べてこの本を知ったが、なかなか読むチャンスがないまま数年。今年読んだ「透析を止めた日」の作中で著者が夫と書いた本だと知って驚き、取り寄せた。誠実で、仕事に対し筋の通った人々の粘り強い働きの様子に胸を打たれつつも、ろくでもない人々がその何倍も次々湧いてくる様子にほとほとうんざりし、そしてそれは今の状況と何が違うのかと思われて、アナーキーな気持ちになってしまった。でもきっと、心ある政治家はいるだろう。そういう人を助ける人になるしかないんだろう。

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