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日米開戦陸軍の勝算 祥伝社新書

林千勝

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784396114299
ISBN 10 : 439611429X
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2015
Japan

Content Description

七十年前のあの戦争は、本当に無計画で非合理なものだったのか。開戦を決意した陸軍は無謀にも、勝算のない戦いに、やみくもに突入したのか。そんなはずはない。近代史を研究する著者は「陸軍省戦争経済研究班」の報告書を詳細に調査し、少なくとも陸軍は、科学性と合理性に基づいて開戦に踏み切ったことを知る。「秋丸機関」と呼ばれた研究班は、第一級の英才を動員し、英米の経済力を徹底研究。報告書は大本営政府連絡会議に上げられたのだった。報告書の真相は戦後、意図的に歪曲化され、闇に葬られた。そこには何が書かれていたのか。報告書の真の意図を探り、常識に一石を投じる驚愕の研究!

目次 : 第1章 「陸軍省戦争経済研究班」(秋丸機関)が、大東亜戦争を創った(太平洋戦争と大東亜戦争/ 攻防の策を講ぜよ ほか)/ 第2章 帝国陸軍の科学性と合理性が、大東亜戦争の開戦を決めた(帝国陸軍の科学性と合理性が、大東亜戦争の開戦を決めた/ ドイツの対ソ戦を冷静に判断 ほか)/ 第3章 山本五十六連合艦隊司令長官が、大東亜戦争を壊した(山本五十六の大罪/ 「今後採るべき戦争指導の大綱」と、第二段作戦への危惧 ほか)/ 第4章 歴史の真実を取り戻せ!(有沢広巳の不都合な真実/ 秋丸次朗の不都合な真実 ほか)

【著者紹介】
林千勝 : 1961年生まれ。東京大学経済学部卒。富士銀行(現・みずほ銀行)、高度医療機器メーカーを経て、現在、不動産投資開発会社・専務取締役。長年、わが国の近現代史、特に先の大戦などの研究に取り組む。評論家・西尾幹二氏に師事し、西尾氏主宰の研究会・坦々塾会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • てつのすけ

    著者が述べている内容は、非常に偏っていると感じた。これは、私が、誤った戦後教育を受けたからなのであろうか。私が疑問に感じた一つとして、英米に関しては、資源の移動に船腹が重要視されているが、日本は大東亜共栄圈により資源が確保できるとされるが、本国への移送にかかる船腹が検討されていない。これでは、正確な研究報告ではないのではないかということである。まぁ、歴史は勝者によって作られる。これは古代から行われていることなので、真相はどのようであったかは不明なのではなかろうか。

  • カブトムシ

    日米開戦、陸軍はどうだったのか?一次史料をもとに考察している。ここ200年の歴史を問い直す時期が来ているように私は感じている。私の父の世代は、阿川弘之の海軍の歴史小説を読む人が多く、陸軍が悪かったという認識が定着していたように思う。阿川の「山本五十六」は恥ずかしながら、読んでいない。私は、志賀直哉の門下生としての阿川しか知らない。陸軍のことを知るには、この本が最適と思うが、私にはもう本を読む気力がない。若い人に推薦している訳である。この間、ニコニコチャンネルで、林千勝さんの本を6回繰り返し読んだ人がいた。

  • CTC

    15年祥伝社新書。著者は元銀行員で維新の会公認で衆院選出馬歴もある実業家(自称戦史研究家)。なんというか…ちゃんとした本ではないと判っていても、ツッコミを入れながらの読書もたまには一興と…永らくの積読を解消したしだい。秋丸機関の報告書は科学的で合理的で、それに基づいて理知的に開戦したのに(南進後→西進方針と)「山本五十六が壊した」、というのが本書のプロット。確かに一段作戦で南方を制したのち、米が漸進方針ならインド洋制覇もあったろう。しかし独のコーカサス制圧も公算薄い以上、最初から空論っすなぁ…(苦笑)。

  • skunk_c

    噴飯物。秋丸機関の新資料とのことだが、結論(アメリカには短期戦では勝機があるが長期戦は厳しい。よってイギリスを屈服させて講和)は既知の内容と変わらない。「シミュレーション」という言葉や無意味な数字の羅列(添付された表を見れば分かる)をもって、「陸軍の科学性と合理性」というが何の裏付けもない。イギリス本土に侵攻してそれを屈服させるのは結局ドイツであり、従来の「他力本願」と同様ではないか。海軍、特に連合艦隊(山本五十六スパイ説まで登場)がすべてを壊したというが、要は陸海軍の連携と戦略がなかっただけではないか。

  • KAN

    東京裁判史観、そしてGHQ占領に始まる戦後史観、もうとっくに米国本体が忘れ去ってしまった(いや、まだそのほうが都合のより勢力もいるけれど)のに、日本自体が自らを縛ってしまっていると思う。秋丸機関の生き残り自体が戦後歪めてしまった日本国の本質を取り戻す、それこそが、本当にアジアの中の日本が生きていく道だと思う。それを陰謀楼で片付けてきた戦後論壇、左翼勢力、保守勢力までもすべて見直す時になってきたのだと思う。

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