Books

興亡の世界史 スキタイと匈奴 遊牧の文明 講談社学術文庫

林俊雄

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062923903
ISBN 10 : 4062923904
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
林俊雄 ,  

Content Description

紀元前七世紀前半、カフカス・黒海北方に現れたスキタイ。紀元前三世紀末、モンゴル高原に興った匈奴。ヘロドトスや司馬遷が書き記した彼らの共通点とは?ヨーロッパを混乱に陥れたフン族は、匈奴の後裔なのか?ユーラシアの草原に国家を築き、独自の文明を創出した騎馬遊牧民の真の姿は、ソ連崩壊後の発掘調査で、次々と明らかになっている。

目次 : 第1章 騎馬遊牧民の誕生/ 第2章 スキタイの起源/ 第3章 動物文様と黄金の美術/ 第4章 草原の古墳時代/ 第5章 モンゴル高原の新興勢力/ 第6章 司馬遷の描く匈奴像/ 第7章 匈奴の衰退と分裂/ 第8章 考古学からみた匈奴時代/ 第9章 フン族は匈奴の後裔か?

【著者紹介】
林俊雄 : 1949年東京都生まれ。東京教育大学卒業、東京大学大学院人文科学研究科博士課程東洋史学科単位取得退学。古代オリエント博物館研究員を経て、創価大学文学部教授。専門は中央ユーラシアの歴史と考古学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 優希

    興亡の世界史シリーズを着々と読んでいますが、この巻は何故か抜け落ちていたようです。メインとなるのは考古学と遊牧民族の多様性といったところでしょうか。紀元前7世紀に現れたスキタイ、紀元前3世紀末に興った匈奴。これらの共通点を考察していくのが興味深かったです。その後現れたフン族は遊牧民族として独自の文明を作り出したのかも注目すべきところでした。考古学から遊牧民の文明の謎まで幅広い視点で語られる歴史が面白かったです。

  • 松本直哉

    前9世紀の中央アジアの古墳の出土品から復元された女性の頭飾り diadème(その高く盛ったデザインはたぶん、もともとは弓矢の誤射から身を守るためのものだろう)が、現代のこの地の民族衣装と似ているのに驚く。文字や歴史を持たなくても、時間を超えて伝承されたものに、まぎれもなく高度な文明が息づいている。地理的にも、東の匈奴と西のスキタイの工芸品の意匠を比べるだけで、その広大さがうかがえる。ヘロドトスや司馬遷とは逆の視点から見た中央アジアの文明は、生活そのものが豪宕な祭儀であるかのように光り輝いて見える。

  • かんがく

    騎馬遊牧民であるスキタイと匈奴について。彼らは文字を持たないため、考古学とヘロドトス、司馬遷による外から見た史料が中心になる。考古学分野についてはあまり興味がなく読み飛ばしたが、遊牧民の国家形成や農耕、外交などについての記述もあり、遊牧民のイメージが深まった。ヨーロッパと中国の間にあって、両方へ脅威を与えた遊牧民については、もっと学ぶ必要がある。ソ連、中国、モンゴル、トルコと遊牧民に関連する国の研究者がことごとく民族主義的な影響を受けているというのも面白い。

  • みのくま

    ヘロドトスは「歴史」でスキタイを、司馬遷は「史記」で匈奴を、ある一定の理解を示しながら著述した。確かに彼ら以降の歴史家の非定住民に対する侮蔑感情は著しく、それは現代まで続いているといえよう。ただヘロドトスや司馬遷も同様の限界を抱えており、彼らのバイアスを考慮に入れながら勉強するしかない。そういった状況を踏まえ、考古学ならば純粋に古代遊牧民の実像を暴いてくれると期待したが、それもどうやら難しい。遊牧民の本拠である中央ユーラシアは政治的に錯綜している地域であり、考古学でさえ政治問題と無関係ではいられないからだ

  • 考古学的な内容が多いスキタイはやや退屈だったが、匈奴や終盤のフン族は面白かった。アッシリア・バビロニア・アケメネス朝辺りがスキタイに関しての記録をもっと残しておいてくれたら良かったのだが…。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items