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ブルーラインから、はるか 文学の扉

林けんじろう

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065355589
ISBN 10 : 4065355583
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
坂内拓 ,  

Content Description

夏休みが始まって10日目。
家を避け、市内の図書館に避難していたコタは、なまいきな小4の風馬に声をかけられる。
「もしひまだったら、ぼくの自由研究を手伝ってほしいんだ」

ほとんど話したこともない後輩からの頼みは、二人が住む広島-尾道から愛媛-今治を結ぶ「しまなみ海道」をチャリで渡りきること。
反発しながらも、風馬と一緒にしまなみ海道を渡り始めたコタ。
大きな橋、広がる海──。
さまざまな経験を共有し、互いのこともわかり始めたころ。不意に風馬が誰かを探しはじめ‥‥。

孤独を癒す夏の日を爽やかに駆け抜ける、青春ロードノベル。

第25回ちゅうでん児童文学賞 大賞受賞作品。
[選考委員:斉藤洋氏、富安陽子氏、山極寿一氏]


【著者紹介】
林けんじろう : 1974年、広島県生まれ。1997年、大阪芸術大学映像学科卒業。2003年、大阪芸術大学大学院修士課程修了。第62回講談社児童文学新人賞佳作『星屑すぴりっと』(講談社)で、第52回児童文芸新人賞受賞。他の著書に第17回ジュニア冒険小説大賞受賞作『ろくぶんの、ナナ』(岩崎書店)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • いちろく

    紹介していただいた本。図書館内で顔見知りの二人、小6のコタと小4の風馬。風馬からの唐突な誘いでしまなみ海道を往復サイクリングすることになったコタの目線で描かれる物語。実際にしまなみ海道を尾道から今治までサイクリングをしたことがある人は、小学生がしまなみ海道を一日で往復??? と疑問が浮かぶはず。ましてや一人は身体が弱いとなれば尚更。そんな疑問は読み終えれば氷解していた。何度もサイクリングで走ったことがあるブルーラインなので風景が思い浮かぶ点も親しみやすい内容でした。大人が思う以上に、子どもは気を使うよね。

  • 雪丸 風人

    主人公は体力自慢の小6男子。家にはいたくないという彼が、意外な相手の誘いに乗ってワイルドな夏のチャリ旅に出かけます。アホ男子最高!会話のキャッチボールも突拍子もない行動もおかしくておかしくて、中盤までニヤニヤが止まりませんでした。そして、思わぬ事情が明かされる終盤にはグワングワン揺さぶられましたよ。なんだこの感情の波状攻撃は。シリアスシーンに吹き出すしかないボケが差し込まれるのも効いたわ〜。あらゆる層に薦めたい超ド級作品。やはり「ちゅうでんにハズレなし」と納得しきりです。(対象年齢は11歳以上かな?)

  • joyjoy

    コタと風馬と一緒にしまなみ海道を走っているような、陽射しや風や雨、潮の香や喉の渇きまで感じられるような、そんな旅気分を味わえた。自分が小学生だったら、ぼくも挑戦してみたい!って、次の夏休みが楽しみになってきちゃうかも。そのときには誰と一緒に?って、仲のよい友達とか、ちょっと気になっている誰かを思い浮かべてみたり。 「風馬は、かっこいかった」と、彼のがんばりをしっかり見届けて、報告できたコタもまた、無鉄砲ながらもよく頑張っていたね。 あとがきの最後にあった出雲への旅の物語もぜひ読んでみたい。 

  • すみっちょ

    小学生って子どもの部分と大人の部分が混ざってて、学年が上がるにつれてその割合が変わっていくのかなと思います。4年生の風馬にとって6年生のコタは心強い相棒だったはず。遠かったかとの質問に「すっごくしんどかったのに、けっこう近く感じた気もする」という答えも納得です。この気持ちは、持久走大会の後の感想に似てるかも。こんなに思い切った思い出が私の子供時代にはなかったので、なんかいいなーと思いました。

  • 小学6年の藤森庫汰郎は、図書館で良く顔を合わせるだけの小学4年の榊原風真の「しまなみ海道を走破する」という自由研究に付き合うことになる。用意周到の風真と無鉄砲で出たとこ勝負のコタのコンビ。夏のギラギラとした太陽や、海風の匂い、二人が汗まみれで自転車をこぐ姿も目に浮かんでくるよう。ちゅうでん児童文学賞受賞作品。あとがき「夏は本来、襲ってくるものでなく、たくさんのワクワクをたずさえて巡ってくるものです。」本当に、酷暑が子どもたちから夏の楽しみを奪ってしまう危険ありです。

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