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ISBN 10 : 4908443904
Content Description
當麻寺の中之坊に『称讃浄土仏摂受経(しょうさんじょうどぶっしょうじゅきょう)』という奈良時代の経典が残っています。
このお経は、中将姫(ちゅうじょうひめ)が、一千巻もお写経されたうちの一巻といわれていて「中将姫願経」とも呼ばれてきました。
當麻寺中之坊では、この筆跡をそのままなぞる写経ができるようになっており、体験した人は「お姫様と対話しているようだ」というお話をされています。
お経の前半には美しい極楽の様子が詳細に書かれており、中将姫はおそらく、その美しい極楽の姿を思い浮かべながら写経していたと思います。
本書では、中将姫が体感した美しい極楽世界の境地に少しでも近づけるように、『称讃浄土仏摂受経』に説かれる世界を、中将姫が書いた経巻をもとに読み解いていきます。
中将姫直筆お写経、全15回のうち、1回分の写し付き。
【著者紹介】
松村實昭 : 1972年、奈良県生まれ。當麻寺中之坊貫主。同志社大学文学部卒業後、高野山専修学院で四度加行を成満し、1997年、當麻寺松室院住職・中之坊副住職に就任。2009年より現職。伝統の「當麻曼荼羅絵解き」を口伝継承し、中之坊客殿の他、大本山総持寺・国立劇場など各地で口演布教を行う。2005年、當麻曼荼羅写仏道場を開設、出張教室も開催するなど、宗教体験として行う写仏の指導者でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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