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赤毛のアン論 八つの扉 文春新書

松本侑子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784166614752
ISBN 10 : 4166614754
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2024
Japan

Content Description

2024年(11月)は、世界的なベストセラーであり、日本でもこよなく愛される『赤毛のアン』の作者、モンゴメリの生誕150年にあたる。児童書のイメージは一面的なもので、世界では「大人の文学」としての再評価が進む『赤毛のアン』。日本初の全文訳・訳註付『赤毛のアン』(文春文庫)シリーズ全8巻の刊行を終えた訳者・松本侑子さんによる、大人のための「赤毛のアン論」。

アンの誕生から少女時代、大人としての成熟、さらには息子三人が大戦に出征し銃後の母となる50代まで、カナダの激動の時代とともに半世紀を越えるアンの人生を描いた大河小説の魅力を、細部まで知り尽くしたシリーズの訳者が描く。
保守党と労働党の二大政党が対立するなかで保守党支持者の養母マリラを持つアンは、初めて女性に投票が認められる歴史的な画期に直面するが、その時代をどう見つめたのか? 知られざる政治文学としての一側面。また、シェイクスピア劇をはじめとする英文学の多大なる影響、ケルト文化とキリスト教の融合としての物語の側面などを丁寧に読み解きながら、『赤毛のアン』シリーズをこれから読む人の手引きとしても、また、再読する人にはさらなる発見のある開かれた充実の一冊に。

【著者紹介】
松本侑子 : 作家・翻訳家。著書に『巨食症の明けない夜明け』(すばる文学賞)、『恋の蛍 山崎富栄と太宰治』(新田次郎文学賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 南北

    赤毛のアン・シリーズを完全訳した著者が8つのキーワードからアン・シリーズを読み解こうとした本。著者はアン・シリーズが児童文学だと誤解している人が多いと英文学や宗教・カナダの政治などの観点から見ても決してそうではないとしている。また翻訳者としてだけではなく、作品に記載された引用元を探し出してまとめるなどの独自の業績を上げている研究者であることが本書を読んで初めて知ることができた。

  • 帽子を編みます

    続けて新書も、こちらは学術的な入門書。『なぞとき赤毛のアン』と重なる内容もありますがアン・シリーズ全8巻を通して解説されています。著者は『赤毛のアン』は児童書ではないと繰り返していて、でも児童書から出ても問題ないのではと思っていたのですが、259頁の編集者の心無い言葉を読んで私も立腹しました(コメントへ)。モンゴメリ文学は学会もあり真摯に研究が進められています。著者にはこれからもモンゴメリの翻訳を進めていただきたいと熱望します。

  • さとうしん

    少女小説と思われがちだが、実はその範疇を超えるものであるという『赤毛のアン』。日本初という全訳者による『赤毛のアン』の文化的、文学的、歴史的、政治的背景に関する解説。正直『赤毛のアン』を読んでないとしんどい内容で、これを読んでアンに興味を持つというものではないように思う。最終章で触れられている翻訳の経緯や苦労は、デジタルデータベース黎明期の話もあったりしてなかなか面白い。

  • スパイク

    きっかけはアニメの「赤毛のアン」を観て好きになり村岡版の翻訳を読んで、その世界観やまるで本当に生きていたんじゃないかと思われる人物描写等、すっかり夢中でシリーズを読んでもうかなり経つけど、今回、シリーズの新訳を手掛けた作者の解説本。カナダの政治、戦争、宗教、移民等の歴史や数ある文学や詞からの引用等、もうモンゴメリ女史の教養の高さやセンスの良さ、「アン」の世界の奥深さや品の良さに改めて驚愕しっぱなしです。

  • おだまん

    今年はモンゴメリもメモリアルイヤーでした。アンシリーズをアンの人生とともに歴史や文化を俯瞰的に解説されています。そういえば松本訳は途中で止まっていた(そしていつの間にか完結していた💦)ので読みなおさないと。

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