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近代日本の中国認識 徳川期儒学から東亜協同体論まで ちくま学芸文庫

松本三之介

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480512857
ISBN 10 : 4480512853
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

江戸の儒学から、明治維新・日清戦争を経て、東亜協同体論の構想まで、日本人の中国観の変遷を追う。〈他者理解〉に再考を促す渾身の思想史講義。

【著者紹介】
松本三之介 : 1926年茨城県生まれ。東京大学法学部卒業。東京大学名誉教授。専門は日本政治思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • さとうしん

    江戸中期から日中戦争期までの中国認識の変遷を概観する。中国認識はアジア認識、西洋認識、ひいては自国認識の問題とも深く関係することに気付かされる。本書で指摘されている、日清戦争以来の中国を軽蔑することで中国を理解したつもりになるというのは、現在まで引き継がれている悪弊であろう。山東出兵を背景に、吉野作造によるもし日本が中国から自国民の保護を口実に攻め込まれたらどう思うか?という問いかけや、日本の民族主義を誇るなら中国の民族主義も正当に評価せよという三木清の言葉も、現在の中国理解に通じる考え方である。

  • aeg55

    江戸〜1945年終戦までの日本の思想家・言論者等の中国認識の推移をまとめた本。大正期〜昭和初期におけるご都合主義的な中国認識に関しては今まで読んできた書籍などで把握していたが、吉野作造の専門は中国であったというのは知らなかった。1番の収穫は第1章の江戸初期からの流れ。戦国乱世のあと江戸幕府下で明から入ってきた朱子学/儒学が主流となり中期以降国学が芽生えてくる。朱子学のその規律規範に抗すような形で国学が広まってゆき明治維新へとつながってゆく流れがわかった。これが中国蔑視となり今の反共反中となったのだろう。

  • Go Extreme

    日本の国家観: 皇国 天皇制 近代化 帝国主義 大東亜共栄圏 富国強兵 植民地政策 八紘一宇 中国の国家観: 中華帝国 儒教 華夷秩序 民族主義 三民主義 清朝 辛亥革命 五四運動 日本の中国認識: 中国観 日清戦争 日中戦争 満州事変 南京事件 華北分離工作 黄禍論 親日派と抗日派 日本の思想家: 福沢諭吉 竹内好 吉野作造 中江兆民 陸羯南 岡倉天心 大隈重信 佐久間象山 東アジアの関係: 東亜協同体 朝鮮関係 満州国 西洋列強 国際連盟脱退 国交正常化 冷戦と日中関係 日華事変

  • tkm66

    うわ、ちゃんとしたガチ固い本の文庫版で、二重丸って久しぶりな気がする。

  • 放伐

    非常に面白かった。射程の広い本(一七世紀の江戸儒学〜二次大戦期の東亜協同体論まで)なので、いちいちあげればきりがないが、とりわけ石橋湛山の中国観と、三木清の東亜協同体論が興味深かった。後者は哲学者であり、どちらかというと彼に対するヘーゲルやハイデガーの影響に関心があったので、抗日運動に対する理解を欠いた帝国主義的な中国・アジア論の克服という文脈は新鮮だった。またここ最近はもっぱら戦前の中国学者の支那・東洋観を勉強していたので、中国を研究対象としない知識人の中国認識という新しい視座からの相対化にも供したい。

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