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新版 蔦屋重三郎 江戸芸術の演出者 講談社学術文庫

松木寛

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065373569
ISBN 10 : 4065373565
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
松木寛 ,  

Content Description

2025年のNHK大河ドラマ「べらぼう――蔦重栄華乃夢噺噺」の主人公、蔦屋重三郎とは何者か。日本美術史と出版文化の研究者による決定版解説書。サントリー学芸賞受賞作。
江戸中期の出版界に彗星のごとく登場し、瞬く間に頂点にまで上り詰めた版元・蔦屋重三郎、通称「蔦重」は、作家や絵師の才能を見抜く眼力と、独創的企画力を併せ持ち、山東京伝、滝沢馬琴、喜多川歌麿、東洲斎写楽らを育て、黄表紙、狂歌絵本、浮世絵等に人気作を連発、時代の寵児となった。浅間山の噴火と大飢饉、田沼意次と松平定信の抗争などを社会背景に、天明・寛政期に戯作文芸や浮世絵の黄金期を創出した奇才の波瀾の生涯を追う。
作家、画家、版元仲間などのさまざまの人間模様を描き出し、この時期の文芸の展開を社会史的に捉えた意欲作にして、必読の定番書。「単なる出版「業者」ではない「江戸芸術の演出者」としての蔦重の歴史的役割を明らかにしてみせた。」(高階秀爾氏、サントリー学芸賞選評)。図版も多数掲載。新版刊行にあたり、あらたに池田芙美氏(サントリー美術館学芸員)が巻末に解説を執筆。
〔原本は日本経済新聞社、1988年刊。2002年に刊行された講談社学術文庫版の新版〕

目次
プロローグ
一 吉原時代――創業
二 通油町進出
三 黄表紙出版と筆禍事件
四 美人画の制覇――喜多川歌麿
五 役者絵への野望――東洲斎写楽
六 次代を透視して――死
学術文庫版あとがき
解説(池田芙美)


【著者紹介】
松木寛 : 1947年、仙台市生まれ。東北大学文学部卒業、同大学院修士課程修了。日本美術史専攻。東北大学文学部東洋日本美術史科助手を経て、東京都美術館学芸員を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Kurara

    ★3 大河ドラマの予備知識に。内容が詳しすぎて悪戦苦闘の読了でした。が、写楽の謎多き部分や絵師としての仕事ぶりはとても驚きました。残念ながら大河は断念してしまいましたがこちらの本で知識が増えとても参考になりました。NetGalleyJP 【25.23】

  • ジュンジュン

    2025年大河にあわせて登場。新版とはいえ、解説がついただけで内容は変わらず。人物像を掘り下げれるほど史料がないようで、彼の出版事業と芸術家達との交流や作品の紹介が中心となる。ただ、そのメンツがすごい!歌麿や写楽、それに若き日の北斎までいる。写楽は活動期間が短いうえにクオリティに差があり、それが大きな謎になっている。著者は耳の描き方からその謎に挑む。

  • 栗羊羹

    蔦屋重三郎の生涯、敏腕プロデューサー蔦重の凄さ。蔦重が駆け抜けた時代は、現代日本と少し似ている。物価高騰・江戸への人口集中・地方の衰退・自然災害の連続・近隣諸国の脅威…それらを受け止めてくれるはずの幕府に対する不信感。メディアプロデュースだけではなく、自己プロデュースも上手だった蔦重が、思いっきり駆け回る。大河楽しみ❗

  • takakomama

    来年の大河ドラマになる、蔦屋重三郎は、歌麿や写楽を見出して育てた名プロデューサー。野心家で先見の明があります。映画「HOKUSAI」で蔦谷重三郎を演じた阿部寛、歌麿を演じた玉木宏を思い浮かべながら、読みました。2002年刊行の文庫本に、巻末解説を加えた新版。

  • クジラ

    大河ドラマの登場人物や歴史の背景をよく知らないので、読んだ。写楽のことはよく知らなかったが、一瞬の煌めきの人で、故に謎が多く、人を魅了しているんだと思った。写楽の解説が一番面白かったが、浮世絵の質を見分ける眼力がないと、言われるがままで、真の面白さが味わえない。教養不足・・・。

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