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ひとりみんぱく

松岡宏大

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784336076182
ISBN 10 : 4336076189
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2024
Japan

Content Description

「ひとりみんぱく」とはなにか?

世界の文物であふれてしまった、旅行ライター・カメラマンの松岡宏大氏の部屋だ。
みんぱく=国立民族学博物館、
すなわち「ひとりみんぱく!」
旅と物??わが家の民博にようこそ!

土器、漆器、仏像、仮面、絨毯、ぬいぐるみ‥‥キッチュでどこか不思議な魅力をもつ工芸、民芸、雑貨、珍品迷品。
1990年代よりバックパッカーとして世界をめぐり、現地での出会いに蒐集してきた数々の物もの。
インドで、チベットで、ミャンマーで、リビアで、サハラ砂漠で、文物からは旅の記憶があふれだし、含蓄? 蘊蓄? 軽快なるエッセイを挟みつつおくる本書は、物の本か? 旅の本か?
地球をまるごと感じる、The Museum of Ethnology in My Hands!

松岡氏は、『地球の歩き方 インド』を長年まとめ、美しき絵本『夜の木』の刊行に尽力するなどとりわけインドに造詣が深い。私家版『ひとりみんぱく123』『ひとりみんぱく45』が好評、美しい本づくりで定評のサイトヲヒデユキ氏のブックデザインを得て、満を持して世の中におくりだす!
収録物品120点超に、美しい旅の写真。
美麗クロス装。
              ◇

 「みんぱく」とは大阪の万博記念公園内、太陽の塔のとなりに建つ「国立民族学博物館」の愛称である。本書の『ひとりみんぱく』というタイトルであるが、これは初めて僕が「みんぱく」を訪れた際、「うちにもあるな‥‥」という感想を抱いたことに由来する。
 仕事柄、世界中を旅しながら暮らしてきたが、行く先々でその土地の文物を蒐集してしまうところがある。その文物は、世間的な価値とはまったく無縁だが、自分の好奇心の方向性から、その国の文化・歴史・神話を内包しているものを好む傾向にある。そして、日本に帰ったあと、部屋で一緒に旅の思い出を語り合える話し相手のようなものであることが重要だと考えている。もちろん日本で手に入れたものや、人からいただいたものも含まれている。しかし、自分の旅してきた道筋から外れないよう心がけている。蒐集の基準軸は、常に「個人的な旅の記憶」と「人とつながり」に置いている。
 今回、本書を著すにあたり自らの蒐集した品々をあらためて見返してみたが、本当に役に立たないものばかりだ。残念だ。同時に、僕にとってはかけがえのないものばかりだ。
 これらの文物を手のひらにのせ愛でてみる。重みや質感、細工、その歪みや温みを確かめる。太陽の光の下で陰が際立つものもあれば、暗闇の中でこそ光り輝くものもある。それは自分の手で触れてこそわかることで、自分の足で旅をしてこそ出会える風景と一緒だ。
 僕はこれらを手に入れたときに出会った人たちの顔や祈りの景色を思い出すだろう。そこで吹いていた風や夜空を満たす星のことを思い出すだろう。
 旅の記憶こそ僕にとっていちばんの財産なのだから。
(「まえがき」より)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • luadagua

    「地球の歩き方」など旅の本の編集に携わってきた著者が、長年にわたって蒐集してきた文物をまとめた本。まず装丁がシックで小さめサイズに英題が「私の手の中の民族博物館」とあるのが素敵。みんぱくは大阪にある私も大好きな民族博物館なのだけど、この本に紹介されているコレクションが収蔵されていてもおかしくはない逸品が多く、ひとつの物に対し、まつわる個人的な思い出が解説としてあるのが「ひとりみんぱく」ならではだと思う。「物の本」以上に「旅の本」とあとがきにあるように、どこかに旅をしたい欲が湧き上がってくる本だった。

  • ヨシモト@更新の度にナイスつけるの止めてね

    美しい写真と、読む手が震えてくる旅あるあるのおもしろエピソード。古美術を観て、それがどのあたりの産なのかを当てるのが結構得意な方なのだが、この本で紹介されている民芸は、何故かそうしたことがさっぱりわからないものが多かった。「古美術」と「民芸」の間には、よくわからないうっすらと曖昧な線があるのだろうな。それにしてもこの本には、手元にはゼッタイ置いておきたくないような物もわんさか載っている。そうか「古美術」と「民芸」の違いって、それなのか。

  • takao

    ふむ

  • chopitos

    ミニマリスト的要素を含む自分は旅行へ行ってもほとんど自分へのお土産を買わなかった。でも、次の旅からは買うと決めた。この本を読んでいろいろな旅の記憶がありありと甦ったから。

  • Qfwfq

    ★五つ。

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