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教育論の新常識 格差・学力・政策・未来 中公新書ラクレ

松岡亮二

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121507402
ISBN 10 : 4121507401
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2021
Japan

Content Description

入試改革はどうなっているのか?今後の鍵を握るデジタル化の功罪は?いま注目の20のキーワード(GIGAスクール、子どもの貧困、ジェンダー、九月入学等)をわかりやすく解説。編著者の松岡氏は、研究が「教育の実態を俯瞰的に捉えた数少ない正攻法」(出口治明氏)と評される、「2021年日本を動かす21人」(『文藝春秋』)のひとり。ベストセラー『「学力」の経済学』の中室牧子氏、文部科学省の官僚ら総勢22名の英知を集結。

目次 : 1 教育格差(社会経済的地位(SES)―日本社会が直視してこなかった「教育格差」/ 子どもの貧困―経済や福祉のみならず、なぜ教育の役割が欠かせないのか ほか)/ 2 「学力」と大学入試改革(国語教育―「論理国語」という問題:今何が問われているのか/ 英語入試改革―ぺらぺら信仰がしゃべれない日本人を作る ほか)/ 3 教育政策は「凡庸な思いつき」でできている(EdTech―GIGAスクールに子どもたちの未来は託せるか/ 九月入学論―推計作業を通して見えた不毛 ほか)/ 4 少しでも明るい未来にするために(審議会―データと研究に基づかない思いつきの教育政策議論/ EBPM(エビデンスに基づく政策立案)―データと研究に基づかない政策では「教育格差」が変わることはない ほか)

【著者紹介】
松岡亮二 : 早稲田大学准教授。ハワイ州立大学マノア校教育学部博士課程教育政策学専攻修了。博士(教育学)。東北大学大学院COEフェロー(研究員)、統計数理研究所特任研究員、早稲田大学助教を経て、同大学准教授。日本教育社会学会・国際活動奨励賞(2015年度)、早稲田大学ティーチングアワード(2015年度春学期・2018年度秋学期)、東京大学社会科学研究所附属社会調査データアーカイブ研究センター優秀論文賞(2018年度)、WASEDA e‐Teaching Award Good Practice賞(2020年度)、早稲田大学リサーチアワード“国際研究発信力”(2020年度)を受賞。著書『教育格差:階層・地域・学歴』(ちくま新書)は、1年間に刊行された1500点以上の新書の中から「新書大賞2020」(中央公論新社)で3位に選出された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • venturingbeyond

    編者・松岡先生の前著『教育格差:階層・地域・学歴』の続編ともいえる各論集。「やりっぱなし教育行政」のオンパレードで、これまでの文教行政(特に免許更新・大学入試改革)に振り回されてきた業界に身を置く身としては、全編頷くことばかり。各章とも分量が不足気味でもう少し掘り下げてほしいところもあったものの、広く共有しておくべき問題を網羅して、考える取っ掛かりになる入口の一冊。特に第U部の各論で扱われている部分は、早急に改善してほしいところ。あとがきで示されている方向性が、早く確実に現実のものになってもらわないと。

  • ムーミン

    教育施策を考えたり、その成果を考察したりする際、なんとなくの印象やエピソードで語ること。改めて考えてみると確かにありました。データをもとにした実態把握、分析の重要性。確かにその通り。これまでも様々なデータの集積は存在する。それらを活用できないものか。さっそく取り組んでみようと思います。

  • よしのひ

    前作の『教育格差』も読みごたえ十分であったが、今作も頁数だけでなく内容も充実していた。今回は松岡亮二氏だけでなく、他の教育に関わるプロもデータを用いて分かりやすく、今置かれている日本の教育について取り上げている。「あとがき」にあった筆者の訴えは確かに我々にもできる。我々にだって教育を変えていく力があるんだ。それは興味関心を持ち続けること。少子化でどんどん規模が小さくなってしまうかもしれないが、興味関心持ち続ければメディアや政治家、行政に想いが届くのかもしれない。これは教育関係でなくとも読んでほしい一冊。

  • TAK.I

    『教育格差』の著者である松岡亮二氏が編著。教育格差から大学入試改革、思いつきの教育政策等について、20の柱立てでさまざまな学者が述べている。データの収集やエビデンスに基づかない政策が蔓延っている教育界。教育の効果は目に見えづらく、また長い年月を必要とする。埼玉県のような取組がもっとスタンダードになると良いと思う。松岡氏のあとがきが分かりやすい。誰もが受けてきた教育だからこそ、短絡的に考えがちで、何となくの感覚で行われる名ばかりの改革。一人ひとりが教育議論に興味をもち、地道に積み上げていくことが大切だ。

  • はる

    どうやら教育政策は「凡庸な思いつき」らしい。その思いつきに振り回される現場の先生たちはさぞ苦労しているだろう。どの分野でもエビデンスが重視されるようになったが、政策立案の現場でも近年エビデンスに基づいた政策立案:EBPMが注目されているそうだ。データ分析や統計処理の専門家にどんどん関わってもらって問題点を洗い出し、思いつき教育政策からの脱却を願います。

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