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ISBN 10 : 4909832211
Content Description
文化は貴族の独占物ではなくなった―武者の世の輝きと危うさを見渡す。文学のみならず、歴史・芸術・言語等の周辺分野からのアプローチも交じえた、最新の研究成果を提示。この20年のうちに大きく変化してきた軍記物語研究の現在と、今後を見据えた文学本来の課題を照らしだす。将門記・陸奥話記・後三年記・保元物語・平治物語・承久記。
目次 : 1 東国の疾風 将門記・陸奥話記・後三年記(東国の武士たちと軍記/ 『将門記』を拓く/ 『陸奥話記』冒頭考―『今昔物語集』を視座として/ 時代社会を映す鏡としての『後三年記』―王朝国家期の領土広域化現象)/ 2 王城の合戦 保元物語・平治物語(悪左府頼長の近習たち―『台記』の記述に主拠して/ 半井本『保元物語』の山田小三郎是行譚を読む/ 半井本『保元物語』源為朝関連話群と“伝説”の創出/ 『保元物語』の諸本とその展開・物語の洗練ということ―学習院大学図書館蔵九条家旧蔵本をめぐって/ 『平治物語』一類本諸本の関係について―源家後日譚を中心に/ 四類本『平治物語』の生まれた時代―“室町ことば”と“室町ごころ”/ 『保元物語』『平治物語』における版本の挿絵の展開―流布本本文と絵の照合から/ 消えた平家郎等)/ 3 王に勝る果報 承久記(承久の乱と歴史叙述/ 慈光寺本『承久記』の世界観―嘆きの不在/ 『遠島御歌合』における後鳥羽院と旧臣たち―出詠歌と歌合の意図をめぐって)
【著者紹介】
松尾葦江 : 1943(昭和18)年神奈川県生まれ。博士(文学)。専門は日本中世文学、特に軍記物語(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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