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犯科帳 江戸時代の「罪と罰」 講談社現代新書

松尾晋一

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065374849
ISBN 10 : 4065374847
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

殺人、姦通、喧嘩、抜け荷・・・現存する随一の江戸時代の犯罪記録、長崎「犯科帳』。詳細な読みから見えてきた江戸時代の「リアル」

【著者紹介】
松尾晋一 : 1974年生まれ。九州大学大学院比較社会文化研究科博士課程単位取得退学。博士(比較社会文化)。長崎歴史文化博物館研究員を経て、長崎県立大学地域創造学部教授。専攻は、日本近世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • qwer0987

    江戸時代唯一の国際港長崎は犯罪の多い都市でもあった。それは海外物品転売の目的での抜荷が多かったことや質屋に対する法規制の緩さもあったのだろう。そうしてそんな背景事情が割れ窓理論ではないが、犯罪を惹起したのかなと想像する。ともあれ江戸時代と現代の価値観の差には驚いてしまう。江戸時代は監視社会で、無宿人となれば差別されるし、死罪へのハードルは低く、人権もかなり制限されていた。そんな息苦しさも犯罪の多さの要因かもしれない、と素人目の現代人には見える。犯罪の詳細の羅列が読みづらかったが、勉強にはなった

  • fseigojp

    海外貿易というのは、やはり旨味が大きい

  • すのさん

    貿易都市・長崎では「抜荷」が絶えず、江戸幕府も取り締まりに苦慮していたようである。抜荷は死罪にもなりうる重罪だったが、換金の容易さや儲けの大きさが庶民を惹きつけた。現代の闇バイトにも通じる構造がある一方、当時は犯人の地縁や職縁を通じて連帯責任が課され、地役人まで処罰対象となった点は大きく異なる。犯罪者を共同体が背負う時代において、地域の統治責任がいかに重かったかがよくわかる。開放的な都市性格を持つ長崎の犯罪録から、より閉鎖的な他地域ではより監視的な地域社会が広がっていたのではないかと推測される。

  • つかず8

    オーディブル。犯罪録はその時代の世相を映す鏡と書かれており、共感した。本書は江戸時代の長崎の犯罪記録である犯科帳に記載された内容を紹介しているものである。割と事例紹介の趣旨が強く、若干飽きてしまったが、もっと感性が高ければ更に面白く読めたとも思う。当時の長崎は唯一貿易が許された港があり、人の流通の多い一大都市であった。その為、犯罪も多かった。当時は死罪の中にも重み付けがあり、埋葬されない事や市街に晒される、磔などの残酷な死に方といった種類があった。基本は過去の判例を参考に罰則を決めているのは、現在も同じ。

  • お抹茶

    「犯科帳」を基に当時の長崎で発生した犯罪の記録を読む。長崎奉行が判決案を江戸に具申し,地方において幕府の件を保つしくみだった。肉親や主従関係で処罰が異なったり,家族だけでなく町への信頼も影響したりした。夫が主人に殺された妻が,殺人犯である主人の助命嘆願をする理由が,主人が死罪になると母子家庭の生活が成立しないからというのが当時の現実。密貿易である抜荷は多額の利益を稼げるため,重罪で罰せられることがわかっていても手を染める人が絶えなかった。

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