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左翼の逆襲 社会破壊に屈しないための経済学 講談社現代新書

松尾匡

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065142394
ISBN 10 : 4065142393
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
松尾匡 ,  

Content Description

コロナショックドクトリンでの中小企業淘汰と地域帝国主義への道は許さない!今一番注目されているのは「レフト3.0」。「大きな政府」への回帰を唱え、真っ当な給料の仕事がある社会をつくる!

目次 : はじめに―反緊縮論だけではすまない段階に/ 第1章 「人は生きているだけで価値がある」のポピュリズムを!/ 第2章 日本支配層の将来ビジョン―コロナショックドクトリンが示す円高帝国への道/ 第3章 レフト3.0の到達点と課題―欧米での失速の教訓/ 第4章 体制変革としての反緊縮/ 第5章 庶民がコントロールを取り戻すために

【著者紹介】
松尾匡 : 1964年、石川県に生まれる。1987年、金沢大学経済学部卒業。1992年、神戸大学大学院経済学研究科博士課程後期課程修了。経済学博士。久留米大学経済学部教授を経て、2008年より立命館大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • venturingbeyond

    アイデンティティ・ポリティクスに拘泥するバラモン左翼の陥穽を批判し、反緊縮の経済政策の必要性を滔々と語り、市井の人々の暮らしを底上げすることを徹底して説くいつもの松尾節。信用創造を私的セクターで行うのではなく、完全雇用(供給力の上限値)を目ざして政府がコントロールすべきとの主張を展開する前提として、貨幣や租税に関する通俗理解を批判する部分が読みどころ。資本主義のオルタナティヴの構想については、ラフスケッチとはいえ、首を捻る点も多く、なかなか同意しかねるものの、「反緊縮」の観点は常識になってほしいところ。

  • おたま

    「人は生きているだけで価値がある」これこそが、今日本にそして世界に必要な価値観。松尾さんはそこに向けて、経済を、組織を、そして左派の在り方(レフト3.0)を説いていく。読んでいて左派、右派を問わず、今現に苦境にある99%の人々に大変説得力のある論である。一番大事な「体制変革としての反緊縮」の章が、経済の知識に乏しい私にはなかなか手強く難解だった。もっと経済の学習をする必要を感じた。「コントロールを取り戻せ!」という点については、大変共感する。

  • 原玉幸子

    最近の「マルクスを読み直そう!」の類書は避けていましたが、どうしても「金融資本主義」以降のあざとさが厭で、手にしました。左翼思想の変遷と変化形を解説する社会政治学かと思いきや、金融政治システムを解説するので、変な表現ですが、自身の知識の補完として「理解度が60〜70%でも読んだ方がいい本」でした。既に時代は、人口増加を伴う需要拡大期の産業と経済成長のモデルの1.0ではなくて、人口減少の低成長期に突入しており、混迷期の2.0を経て今や3.0を志向せよ、は分かり易い。次の類書に続く。(◎2021年・春)

  • paluko

    ピーター・シンガーの効果的利他主義を批判している著者の文章をネットで読んで興味を持ちました。帯に躍る「人は生きているだけで価値がある!」のコピーが印象的。コロナで一律給付金10万円が話題になったときに「そんなことをしたら国家財政が大変なことになる」「子孫に禍根を残す」という言説が庶民(?!)の中にも意外と多く、みんな普段から国家財政の仕組みとかきっちり把握してるのか凄いな〜と舌を巻いていましたが、本書を読むとどのへんにその「元ネタ」があるのか次第に見えてきます。

  • Z

    良書。最近著者に注目している。マルクス経済を哲学的な方向ではなく、経済学的に実証的なデータを 元に政治・経済分析の分析もする著者。口調は平易だが、後半は難しかった。本書の冒頭は2020年の現状分析。支配的な経済政策のコンセンサスとして、@増税,政府支出減による財政均衡AB生産力の低い企業の淘汰の促進等を経済団体の政策提言等から抽出。帰結は大企業中心の利潤の増大であり、産業空洞化が進み、多くの労働者は損する政策と指摘。別の経済政策を提示する。そのベースとなるのが現代経済への原理的な理

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