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経済学の名著30

松原隆一郎

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480064912
ISBN 10 : 4480064915
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2009
Japan

Content Description

市場経済はいかにして驚異的な経済成長を可能にするのか、資本主義がバブルや不況を繰り返す原因とは…。スミス、マルクス、ハイエクなどを経てセンまで、厳選された30冊の核心を明快に解きほぐすブックガイド。

【著者紹介】
松原隆一郎 : 1956年神戸市生まれ。東京大学工学部卒業。同大学大学院経済学研究科博士課程修了。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。専攻は社会経済学・相関社会科学。社会科学と俗世に関する該博な知識を駆使して論壇でも活躍、アカデミズムとの相互乗り入れを図る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • イノ

    名著と言うだけあって聞いたことある名前とタイトルがちらほらある。 いままで考え方とは別のアプローチでせまり、その後の影響や反響など解説されているんだけど、初心者向けだと思うんだけど1mmも理解が出来なかった。 他の名著シリーズ読むのに躊躇してしまう。

  • 高橋 橘苑

    経済学の入口に立って、その概観を知ろうと、偶然にも本書を手にしたのは幸運だった。経済史に足跡を残した巨人たちが、如何に経済という人々の生活と密接に関わる問題を捉え、制度や慣習、倫理、政治、哲学を含む気宇壮大な学説を展開したのかを、多少なりとも理解できた。但し本書は総花的に先人の業績を顕彰している訳でなく、著者の読み込みが色濃く出ている。例えば、サムエルソンに対して、俗に市場原理主義者と呼ばれるフリードマン以上に、痛烈な批判を浴びせている。専門分野として経済学に数学利用が不可欠という強迫観念を浸透させたと。

  • isao_key

    経済学の古典と現代の必読書30冊を紹介した本。この手の本は、別々の選者が一冊ずつ紹介することが多いが、一人で選んでいるところに特色がある。古典を読むことの意義について、たとえ理解できなくとも、自説にとっても不都合であっても、違和感を否定せず記憶に留めるような謙虚さを持ち続けることだと述べている。既読は5冊のみ。特に読んでみたいのはゾンバルト『ユダヤ人と経済生活』ロビンズ『経済学の本質と意義』。註で韓国では朴正熙、全斗換、盧泰愚と三代にわたり親日的な軍事政権が続いた、とあるが、どういう歴史観なのだろうか。

  • うえ

    ヒューム『経済論集』「古典古代の共和制は、商業を忌避したせいで、有徳ではあっても粗野な市民しか生まなかった…徳を四角四面に追求し、腐敗を糾弾してやまないような共和主義者は、「いささかも罪でないような奢侈さえも非難し、市民本意の政府にありがちの腐敗や無秩序や闘争は挙げて奢侈に起因するとしている」。しかし商業や産業の発展は理性の研磨を促し、政治的な支配者に寛容さや穏健さを芽生えさせる。商業社会において、徳は社交における「作法manners」の洗練として表れるだろう。これがヒュームの判断であった」

  • cybermiso

    近代社会成立から現代まで、経済学の古典を紹介。本の内容だけでなく、誰がどの考えを引き継いだか、誰が誰に反対しているか、現代からその本はどう読めるかなど、つながりが重視されていて良かった。とは書きつつ、ただ通して読んだだけだと30近い人物の思想・主張を把握しきれないため、まとめながら読み直したい。ボードリヤールやロールズなども入っていて、経済学の幅広さを感じた。スミスやケインズあたりはいつか読んでみたい。

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