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リスクの人類学

東賢太朗

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784790716297
ISBN 10 : 4790716295
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

誰もが生のあらゆる局面でリスクを引き受けさせられる「リスク社会」。現代世界を一様に塗りつぶす「リスク社会」化の動きは必然か?感染症からダイビングまでリスクの多様な相貌を描き、「リスク社会」に対するオルタナティブを探求する。

目次 : リスクの相貌を描く―人類学者による「リスク社会」再考/ 第1部 技術・制度としてのリスク(多産、人口、統計学的未来―インドにおけるリスク管理としての産児制限/ 「安全な水」のリスク化―バングラデシュ砒素汚染問題の事例から/ 未来の地震をめぐるリスク―日本における地震の「リスク化」プロセスの素描)/ 第2部 リスク・コンシャスな主体(危険だけれども絶対安心―ダイビング産業における事故リスクの資源化/ 航空事故をめぐるリスクの増殖―コミュニケーションというリスクに関する理論的寓話/ リスクと向かいあうことから遠ざけられる人びと―非リスク化の“装置”と「迷惑施設」の展開/ HIV感染リスク認知の「ずれ」―日本の研究者とゲイ男性のあいだの事例から)/ 第3部 「リスク社会」へのオルタナティブ(「待ち」と「賭け」の可能性―フィリピン地方都市の無職と出稼ぎ/ 自然と向きあうための技術的対応と社会的調整―マダガスカル、ヴェズ漁民が生きぬく現在/ 無力な死者と厄介な生者―エチオピアの葬儀講活動にみる保険・信頼・関与/ オルタナティブな世界の構築―アメリカ合衆国のファット・アクセプタンス運動を事例に)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • いまにえる

    特に私が面白いと感じたのは第4章ダイビング産業と第7章HIV、第11章ファット・アクセプタンス運動だ。ダイビング産業においてはリスクを細分化して教えることでリスクコンシャスな存在として立ち上がらせ、それが「安心」を売るという形で資源化される。HIVは2人以上の関係によって起きるという点で個人の合理的リスク管理(統計的な)による予防はあまり説得力がないと感じた。HIVが特殊な事例ということでもある。太ったことを受け入れてもらおうとする運動は様々な論点があり面白かった。

  • Mealla0v0

    全体として、リスクをフーコーの統治の問題と交錯させようという意欲と、人類学的な視座から捉えようという意図が見受けられる。素晴らしい論考に、(3章)木村周平「未来の地震をめぐるリスク」が挙げられる。木村は、緊急地震速報や災害対策基本法から、わたし達が「リスク・コンシャスな主体」へと立ち上げさせられていると指摘する。災害に備えよ、という呼びかけに応えるとき、リスクの主体が産出されるのだと。そして、リスク対応へと住民を動員していく権力が描き出される。非常にスリリングに示されるのは、惨事便乗型総動員体制の姿だ。

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