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愛のうた 中公文庫

東直子

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122068155
ISBN 10 : 4122068150
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
東直子 ,  

Content Description

謎だから知りたい。分かりたい。人の心があたため続けている「愛」を―。近代短歌から、生まれたばかりの新鮮な現代短歌まで、五七五七七のリズムで詠まれる愛のうた。人間のいとなみのなかで生まれた古今の短歌三〇〇首が、名手の読みときで鮮やかに輝く。

目次 : 愛の歌(言葉を届ける/ 鼓膜をふるわせる声/ 幼子と過ごす時/ 妻へ、夫へ/ 夏の恋 ほか)/ 命の歌(あの日/ 生まれる、生きる/ 体の不思議さ/ 究極の涼しさ/ 被爆体験 ほか)

【著者紹介】
東直子 : 1963年、広島県生まれ。2006年に『長崎くんの指』(文庫『水銀灯が消えるまで』)で小説デビュー。1996年、「草かんむりの訪問者」で第七回歌壇賞、2016年、『いとの森の家』で第三一回坪田譲治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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東直子さんによる短歌エッセイ。毎日新聞連...

投稿日:2021/04/18 (日)

東直子さんによる短歌エッセイ。毎日新聞連載「愛の歌を読む」「命の歌を読む」をまとめたもの。 巻末の西加奈子さんとの対談の中に「エモーショナルな部分を刺激される歌」を選んだとあり、確かに情熱的な歌が多く取り上げられているように感じました。 東さんの読みは柔らかく、私のような短歌素人にも歌の魅力が快く伝わってきます。

哲 さん | 不明 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 佐島楓

    表題どおり愛をテーマにした短歌から、震災を詠んだものまで幅広く紹介されており、気に入りの歌を見つけることができる。愛の歌はとても情緒豊かで、こちらまで染められて揺さぶられる。一首一首に込められた世界を思う存分感じられ、短歌の魅力を享受できるよろこびに酔う。

  • ピロ麻呂

    歌人東直子が現代短歌の秀作をテーマ別に紹介。春夏秋冬、出会いと別れ、生と死など、共感する歌が数多く取り上げられています。お気に入りは「君の指がきれいに見えたあの頃は 笑っていれば日が暮れたのに」「傘さして傘をまわして若かりし 母のうしろを長靴はいて」

  • ポテチ

    めちゃくちゃよかった!河野裕子さんの歌がやはり感情の重量がすごい。大滝和子さんの歌が古風ですき。でも一番心に残ったすきな歌は爽やかなやつでした。「あの夏の数かぎりなきそしてまたたつた一つの表情をせよ」「海で洗ったひまわりを贈る 未発見ビタミン的な笑顔のひとに」

  • ちぇけら

    心奥の塵が金木犀になる愛してやまない人のいる午後。短歌は愛だ。そして短歌をつくり、短歌を愛する東さんのことばもまた愛だ。短歌について書かれた本は、愛にあふれている。愛とは。命とは。人生を見つめて放たれた三十一音の矢は、誰のこころにも響く抽象的な奥行きがある。井辻朱美の「椰子の葉と象の耳ほどこの星の風が愛したかたちはなかった」、大滝和子の「たれもみな初恋のひと秘めている雑踏という森へ入りゆく」、三枝浩樹の「砂浜は海よりはやく昏れゆけり 伝えんとして口ごもる愛」が、掲載歌のなかでも特にすき。ほんとうにすき。

  • 冬見

    「あの夏の数かぎりなきそしてまたたつた一つの表情をせよ」「すきなひとがいつでも怖い どの角を曲がってもチキンライスのにおい」「あたらしい朝があなたにくるたびに世界を愛せる空気をあげたい」「冬の夜の星君なりき一つをば云ふにはあらずことごとく皆」「全存在として抱かれるあかときのわれを天上の花と思わむ」好きな歌を並べたらきりがない。恋と命の歌。東さんと西さんの対談も良かった。西東って並んでいるのがちょっとおもしろい。西さんが鎌文で出会った歌は、もしかしてあの歌だろうか。

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