Books

ウクライナ戦争をどう終わらせるか 「和平調停」の限界と可能性 岩波新書

東大作

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784004319610
ISBN 10 : 4004319617
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2023
Japan

Content Description

ロシアによるウクライナ侵攻開始から一年。核兵器の使用も懸念される非道で残酷な戦争を終結させる方法はあるのか。周辺国や大国をはじめとする国際社会、そして日本が果たすべき役割とは何か。隣国での現地調査を踏まえ、ベトナム、アフガニスタン、イラクなど第二次世界大戦後の各地の戦争・内戦を振り返りつつ模索する。

目次 : 第1章 ウクライナ侵攻と、世界大戦の危機/ 第2章 これまでの戦争はどう終わってきたのか―第二次世界大戦後/ 第3章 和平調停・仲介の動き/ 第4章 経済制裁はどこまで効果があるのか/ 第5章 戦争終結の課題と、解決への模索/ 第6章 日本のウクライナ難民支援―隣国モルドバでの活動/ 第7章 今、日本は国際社会で何をすべきか―深刻化するグローバルな脅威と日本

【著者紹介】
東大作 : 1969年生まれ。NHKディレクターとして「イラク復興 国連の苦闘」(世界国連記者協会銀賞)などを企画制作。退職後、カナダ・ブリティッシュコロンビア大学で博士号取得(国際関係論)。国連アフガニスタン支援ミッション和解・再統合チームリーダー、東京大学准教授、国連日本政府代表部公使参事官などを経て、上智大学グローバル教育センター教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 夜間飛行

    昨年5月のキッシンジャーによる「侵攻前ラインでの停戦」案を「幻想の平和」と批判したゼレンスキーだが、彼とその幹部達も6月時点では「2/24ラインまで押し戻して交渉に入る」という方針で一致していた。だが8月の国際会議でゼレンスキーはクリミアを取り戻すと発言し、戦争が泥沼化してしまったことを印象づけた。ウクライナの善戦は嬉しいが、停戦できない事情や心情が双方に固まりつつあるのは恐ろしい。勝利と公正の一方に人々の苦境があるという問題をどう考えればよいのか。本書は過去の戦争終結事例をあげて色々と考えさせてくれる。

  • skunk_c

    中公新書『内戦と和平』の著者がウクライナ戦争についての終結ヴィジョンを示そうとした書。本書に明快に書かれているように、昨年3月段階の「開戦時点以前のロシア軍撤退、ウクライナのNATO加盟断念と新安全保障機関設立、クリミア・ミンスク合意地域の継続協議」が最も妥当な線と思うが、その後の戦闘の継続により特にロシア側の戦死者増がそれを難しくしているという。核戦争を避けながらともかく戦争を終わらせるにはという点で、ロシア支持国、ウクライナ支援国ともにいかに妥協するよう説得するかが鍵とみているが妥当と思う。

  • 活字の旅遊人

    この戦争が終わらない理由の一つに、ウクライナ(西欧米)側の目的・目標が大きくなっていることがあると思っていた。本書ではそれを「二月二十四日ライン」という言葉で明確に示してくれている。そう、どの戦争もそうだけど、どうなれば終わらせるのか、という点を当事者がはっきりと分かっていなければいつまでも終わらない。それは全面降伏となって終わった日本の過去を考えてみても分かる。大国が小国に勝てない現代の戦争についての論考なども分かりやすい。そして戦後補償や戦争責任・犯罪の裁き方。なるほど。さあ、どこまでやる気だ、双方?

  • 1.3manen

    図書館。2年前の本とはいえ、まだ、終わるどころか、泥沼化だ。ウクライナ難民の心の傷。@空爆で心の恐怖や傷が極めて深い。A避難生活がいつまでか不安。B士別の恐怖(138頁)。Aは、福島第一原発事故、能登半島、昨今の大船渡山火事などの避難者にも言えること。エンドレスな不安を終わらせる。そのために、日本はどのような役割を果たすべきか? トランプ氏が、個人的にウラジミールは好き、という、国家と国家の代表者の人間関係が国家間関係や停戦、終戦に直接、影響しかねない。本書は、今だからこそ、読んでおきたい好著であった。

  • よっち

    ロシアによるウクライナ侵攻開始から1年。核兵器の使用も懸念される非道で残酷な戦争を終結させる方法を模索する一冊。現段階で想定される五つのシナリオと、迷走するロシアの目標と戦争終結への見通し。ベトナム、アフガニスタン、イラク、シリアなど各地の戦争・内戦はどう終わらせたのか。和平調停・仲介の動き、経済制裁の効果、戦争終結に向けた課題などを取り上げる中で、日本の役割についても言及されていましたが、読めば読むほど泥沼に陥りそうで、早期の解決は見えてこないですね…あとは東部とクリミアの扱いもポイントになりそうです。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items