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怪異から妖怪へ

東アジア恠異学会

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784867660720
ISBN 10 : 4867660728
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「妖怪」はなぜ生まれたか。「妖怪」の見かたが変わる!

人は何かに出会ったとき、それを「怪異」と認識し記録に残す。そういった記録されたことばを分析することを重視してきたのが怪異学であり、本書の編者、東アジア恠異学会(ひがしあじあかいいがっかい)である。

動物の異常行動や異常気象など、もとは現象だった「怪異」を起こしていた存在は、時の経過とともに姿形などの輪郭を得て、すこしずつ私たちが知る「妖怪」に変容してきた。

本書はそんな「妖怪」の来歴を丁寧に読み解くことで、より探究心を得、新たな専門知を学ぶことができる入門書であり、近年になり語られるようになった新しい存在、むかしは起きなかった異常な現象についても、怪異学の技法でどう論じていけばいいか、ヒントも得られる実践の書でもある。

第1部「怪異学総説」では、「怪異」と「神」、「妖怪」の基礎とその関係を論じ、第2部「妖怪列伝」では、独立したキャラクター「妖怪」の成り立ちを、鬼、白沢、天狗、鳴釜、河童、一目連、九尾狐、オサカベ、件、水子霊から見ていく。[特別寄稿]チョコレートを食べること(京極夏彦)収録!

執筆は、大江 篤、久禮旦雄、化野 燐、榎村寛之、佐々木聡、久留島元、木場貴俊、村上紀夫、佐野誠子、南郷晃子、笹方政紀、陳 宣聿、京極夏彦。

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 佐倉

    東アジア恠異学会による妖怪論集。京極夏彦の『モノ化するコト』での指摘…妖怪と怪異学術用語の低減的な通俗化…という現状を受けた上で怪異と妖怪という語を丁寧に扱おうとしている。怪異という語が陰陽師や神祇官による国家の危機管理言説から通俗的な異常事態へ至る流れ(そしてその先に妖怪があるとする)を論ずる『怪異と妖怪学』、記紀で同じモノを語るのに鬼という語を使うケースと使わないケース、人を食らう怪しい存在に721年の常陸国では夜刀神とし733年の出雲国では目一つ鬼とするケースから鬼概念の成立の流れを見る『鬼』、

  • Tanaka9999

    2024(令和6)年発行、文学通信の単行本。再び論説集。どういうわけか連続して妖怪の論説集を読むこととなった。系列が同じこともあり同じような論調である。でもこっちのほうが具体的な対象妖怪がいたりするので面白く読めるかな。比較的短いし。

  • ∃.狂茶党

    妖怪についての論考十篇と、京極堂によるおまけが一篇。 このシリーズ全巻は読んでないのですが、今のところ最新刊。 なので、2025年なら、入手は容易だと思われる。 オカルトや妖怪について、きちんとしたものを読みたいと思ったら、おすすめです。

  • さとうしん

    「怪異」「神」「妖怪」といったキーワードに対する概説と、「鬼」「天狗」「河童」など個別の妖怪についての議論からなる二部構成。今回はそれぞれもともと祥瑞などの怪異だったものが時を経て妖怪と見なされるようになった経緯に着目。化野燐による怪異や妖怪は本当に怖いものなのか?という問いかけ、そして京極夏彦による妖怪をチョコレート、怪異を菓子に例えた議論が面白い。

  • 眉毛ごもら

    怪異の一部が妖怪になっていく変遷についての論考集。こちらの会の本デカくて分厚いのが多いので新書サイズで出たの有難い。鳴釜の鳴る科学的プロセスの方は昔でも気がつく人は気がついてたけどそれはそれとして民衆は怪異として扱うって話は面白かった。怪異の原因を探るときに感覚的に分かりやすく面白い話(ただし事実としては怪しい)に流れるよなという点では今も昔も変わらない。京極先生の寄稿で怪異を菓子と定義すると京極先生の自認は菓子メーカーで研究者ではないって書いてたけどあんだけ詳しく考えてるのにその自認なの?!となった。

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