Product Details
ISBN 10 : 4480510974
Content Description
性差や異性愛といった規範が作用する場から見えない欲望を引き出し、新たな解釈を生産すること。本書は、そうしたクィア批評の声に耳を傾けながら、「自分ではない」ものへの同一化による読むことの快楽と、性的な快楽を混線させる試みである。セジウィックの理論や英文学の古典から、ホモソーシャルな欲望、文学共同体の規範を学ぶ快楽、プライヴァシーという概念装置等を縦横に論じるとともに、クィア批評と精神分析の思想的往還を、ジジェク、バトラー、コプチェク、ベルサーニらを読むことで辿った。クィアなるものが含む解放性と固有性のパラドックス、批評的・思想的探究と政治的意味の緊張をも見据えた名著。
目次 : 1 見えない欲望を読む(セジウィックとホモソーシャル/ホモセクシュアル連続体/ 男と男のあいだ―『デイヴィッド・コパフィールド』のセクシュアリティ/ ジェイン・オースティンを読む兵士たち)/ 2 プライヴァシーの亀裂と侵犯(わたしは作文を引き裂いた―『ヴィレット』と語る女性の私的領域/ 登場人物には秘密がない―E・M・フォースターのクローゼット)/ 3 精神分析とクィア批評の往還(欲望はそこにある―ジジェク、コプチェク、固い現実界/ 主体化されない残余≠去勢―ジュディス・バトラーと誤読のポリティクス/ 孤独なマゾヒズム―レオ・ベルサーニへの斜線)
【著者紹介】
村山敏勝 : 1967‐2006年。英文学者。成蹊大学文学部助教授を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
Customer Reviews
Book Meter Reviews
こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。
powered by
しゅん
読了日:2023/11/04
今野ぽた
読了日:2022/02/19
まだ鯉
読了日:2025/05/12
Y.T.
(外部サイト)に移動します
Recommend Items
Feedback
Missing or incorrect information?
Product information of this page .

