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奉還町ラプソディ

村中李衣

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784776410614
ISBN 10 : 4776410613
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • chimako

    昭和そのもの みたいな奉還町商店街。そこに越してきたぼくはあつしと友だちになった。商店街はおじいさんおばあさんばっかり。洋服屋べにやのおっちゃんはおっかない。全然笑わない。床屋のいのうえさんは野犬と戦うし、たねやのノダのおばあちゃんにはお母さんがいて日曜日の10時に散歩に行く。商店街には整骨院もあるし中国カフェもある。そこであつしの兄ちゃんがイベントを立てる。なんだかんだでみんな仲が良い。みんなで役割分担して(と言うか立候補して)盛り上げるよ!ファンタジー要素もあるけど地に足の着いた楽しい作品だった。

  • ベーグルグル (感想、本登録のみ)

    寂れており、お年寄り店主の多い奉還町商店街。そこに引っ越ししてきた少年さとしとその友達あつし。商店街の個性的な店主と少年たちの交流が描かれている。不思議な話もあるが、子供たちと老人の交流が懐かしさを感じるように描かれており、温かい気持ちになった。

  • ゆーり

    図書館児童書コーナー立ち読み本。すっかり寂れている奉還町商店街。大政奉還の時期、殿様から貰った奉還金で興した商店街。そこに越してきたさとし、友達のまんじゅう屋さんのあつし。小5のふたりが商店街のお年寄りたちと体験する色んな出来事。こんなに人の距離が近いなんて田舎でもそうそうなくなってきたなぁ。最後の章の田舎の商店街で結婚式、挿絵のだんだん人が集まって並んでくる雰囲気がなんだか楽しい。

  • 雪丸 風人

    歴史が古く、お年寄りだらけという奉還町商店街が舞台。主人公は越してきたばかりの小学5年生です。老人に好かれやすい彼が、元気印の友人とともに、存亡の危機にある商店街で立ち回る姿が活き活きと描かれています。全6話の連作短編集ですが、正直、序盤は気が乗りませんでした。スイッチが入ったのは3話目から。最終話の商店街を挙げたイベントの話もいいのですが、4話目の博多行きで見せた少年の気遣いは特に素晴らしかったですね。読めばきっと優しい気持ちになれる。そんなあったかい作品集だと思います。(対象年齢は10歳以上かな?)

  • joyjoy

    村中さんの「読みあい」に関する本は何冊か読んだことがあったが、物語を読むのはたぶん初めて。なんだか、声に出して読みたくなるような、誰かの朗読で聞きたくなるような、雰囲気のあるおはなしだった。今では、小学生くらいの子らにとって、自分の祖父母よりさらに歳上のじいちゃん、ばあちゃんらと交わる機会はなかなかないように思う。ミツコさんの不思議な散歩に付き合うさとしや、新幹線に乗せたナミばぁに「だいじょうぶかぁ?」と叫ぶあつし。こんな経験ができるっていいなぁ、と思った。

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