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チャーシューの月 Green Books

村中李衣

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784338250108
ISBN 10 : 4338250100
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

六歳の明希が「あけぼの園」にやってきたのは、うすい雪が舞う二月のはじめだった…。“児童養護施設”で暮らす子どもたちの姿を、たしかな目と透きとおった感覚で紡いだ渾身の書き下ろし。

【著者紹介】
村中李衣 : 1958年山口県生まれ。児童文学作家、梅光学院大学教授。筑波大学人間学類卒業後、日本女子大学大学院で児童文学を学ぶ。その後、創作活動に従事する一方、「読書療法」「絵本を介したコミュニケーションの可能性」「関係性の回復をめざしたトレーニング」をテーマに研究・執筆を続ける。おもな著書に『かむさはむにだ』(偕成社、日本児童文学者協会新人賞)、『小さいベッド』(偕成社、産経児童出版文化賞)、『おねいちゃん』(理論社、野間児童文芸賞)など

佐藤真紀子 : 1965年東京都生まれ。画家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • しいたけ

    児童養護施設を描いた児童書。子どもは自分だけが愛される特別な居場所を与えられ、それを礎に大人になっていく。養護施設で横並びに扱われることは、贔屓といった傷つきを生まないためにも必要なことではある。著者のあとがきでそのことに触れられていて、著者が地元の養護施設で関わったその姿勢や思いに胸が温かくなった。私も児童養護施設に勤務していた。幼児の寝かしつけの時間、子どもたちは自分が最後になろうと頑張って起きていた。最後になれば、職員が自分だけにトントンして髪を撫でてくれる。暗闇で待ち侘びるその瞳が、忘れられない。

  • うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

    児童養護施設「あけぼの園」に預けられることになった明希。そこでの日常を描いた物語。児童書ということもあるかもしれませんが、同じ児童養護施設のことを描いた有川浩さんの「明日の子供たち」とはまた違った味わいのあるお話でした。育った環境故と言ってしまえばそれまでですが、他の子供たちよりも物事を冷静に見、早く大人にならずにはいられない美香たちを気の毒に思いながらも、辛い記憶に負けることなく力強く巣立ってくれる日を願わずにはいられませんでした。★★★

  • はる

    児童養護施設で暮らす子供たちの物語。親の愛に飢え、将来に希望を持てない子供たち。彼らの複雑な感情がリアルに描かれています。常に張りつめ、傷ついた心。そしてそれは、子供同士の嫉妬や暴力に…弱い年下の子にも容赦のない行動は読んでいて辛い…。それでも、ラストにようやく将来に希望が持てそうなきっかけがあったことに、ほんの少しだけ、ほっとした。

  • ミーコ

    中学生の課題図書と知り手に取ってみました。明希が父親に連れられて、児童養護施設に入所する所から始まります。同じ施設 同じ部屋の子供同士の軋轢や同級生からのイジメなど内容は複雑です。施設から家に一時帰宅するも 却って傷付くとの事に衝撃を受けました。主体性のないフラフラした様な明希のお母さんにもイライラ・・・。つっけんどんだけど 心優しい美香に救われました。みんな強く生きて行ける事を祈ります。

  • ネギっ子gen

    児童養護施設の子どもや職員の姿が、中学一年生の“クールな”少女・美香の目を通して描かれる。記憶の仕方に特殊な幼女が色々な体験をする中で少しずつ成長していく様子を、同室の主人公の視点で過剰な情緒を廃して描写。だがエンタメは加味されず、挿絵が如何にも昭和な感じのため、今の中学生が課題図書として手に取っても、「つまんね!」で放置されないか、ちょっと危惧する――。わたしら年輩者の目から見たら、きめ細やかな描き方が好印象の作品なのだが……。ならいっそ、“昔、少年少女だった者たち” のためのR60の児童文学とかね。⇒

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