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すき間の哲学 世界から存在しないことにされた人たちを掬う

村上靖彦

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784623097432
ISBN 10 : 4623097439
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

何人も取りこぼされないように制度化されたはずの我が国の公共の福祉。しかし制度と制度の「すき間」に陥り、この社会から存在しないことにされてしまったり、法権利に守られない人たちがいる。本書では、すき間に陥った当事者と支援者の証言の交点、そして社会的理論からその全体像を読み解く。そのうえですき間を生まないオルタナティブな社会の実現へ向けて何が必要なのかを議論する。

【著者紹介】
村上靖彦 : 1970年生まれ。現在、大阪大学大学院人間科学研究科教授、感染症総合教育研究拠点CiDER兼任教員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • どんぐり

    制度のすき間に落ちる人をキャッチし、すき間を作らない社会を構想する。これが著者の「すき間の哲学」。すき間に落ちる階層に、マクロからミクロ環境へ向かって国家、社会、家からの排除の3つがある。それぞれに制度のすき間があり、そのすき間に追いやられた者は、人の目に触れなくなる。そして自らSOSを出すことが難しい。そこに、SOSをキャッチするための国家制度的なユニバーサルなケアの追求、社会全体での人権の理念の実現と共有、家ではないサードプレイスをつくることが、それぞれの階層に対応して大事だという。→

  • ラウリスタ〜

    現象学の実践。大阪西成というとかつての日雇い街で低所得者が多く…といったイメージが先行するが、そこでは福祉のすき間に落ちている人からのSOSに耳を立てる試みが数多くなされている。社会的包摂、共生とかいった耳障りのいい言葉が、実際にはマジョリティからマイノリティに押し付けられた「平等/差別の不可視化」に過ぎないといったあたり、大変興味深く読んだ。支援者/被支援者といったパターナリスティックな関係性ではなく、媒介者だったり、教えてもらう姿勢。SDGsにしろ綺麗な言葉が蔓延し闘争が不可視化される現代社会に必読本

  • Go Extreme

    すき間に追いやられた人への眼差し: すき間を生む世界─排除の構造について 国家水準の排除 社会水準の排除 家の水準の排除 排除の可視化と不可視化、足元に拡がる逆境 すき間と出会う─かすかなSOSへのアンテナ: すき間と出会うための論理・歩行 かすかなSOSへのアンテナとその地平 すき間からの声─当事者の声と空間: 当事者の声と空間の闘争 居場所の多島海 すき間を生まない世界─社会的開放性について: 自分とは異なる人と出会う社会 ユニバーサルなケア 社会的開放性と傷つけやすさ 一人ひとり、そして誰もが

  • 健康平和研究所

    歩行のなかで出会う人たちは語りを通して私たちの人生の一部となり、そもそもこのように「出会い」うるか否かということが問われている。そして波打ち際での歩行のなかでの出会いは、トラウマ臨床に限られるものでもない。あらゆる人にとってもまた同じ構図のなかですき間に置かれた人と出会う。そしてしばしばマジョリティの側が揺さぶられ変化を余儀なくされる。 131-2頁

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