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コロナ後の世界を生きる 私たちの提言 岩波新書

村上陽一郎

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784004318408
ISBN 10 : 4004318408
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2020
Japan

Content Description

新型コロナのパンデミックをうけて、私たちはどのような時代に突入するのか。私たちを待ち受けているのは、いかなる世界なのか。コロナ禍によって照らしだされた社会の現実、その深層にある課題など、いま何を考えるべきなのか。コロナ後の世界を生き抜くための指針を、各界の第一人者二四名が提言する緊急出版企画。

[目次]
編者の言葉

T 危機の時代を見据える
 藤原辰史 ◆ パンデミックを生きる指針――歴史研究のアプローチ
 北原和夫 ◆ 教育と学術の在り方の再考を
 高山義浩 ◆ 新型コロナウイルスとの共存――感染症に強い社会へ
 黒木登志夫 ◆ 日本版CDCに必要なこと
 村上陽一郎 ◆ COVID―19から学べること

U パンデミックに向き合う
 飯島 渉 ◆ ロックダウンの下での「小さな歴史」
 ヤマザキマリ ◆ 我々を試問するパンデミック
 多和田葉子 ◆ ドイツの事情
 ロバート キャンベル ◆ 「ウィズ」から捉える世界
 根本美作子 ◆ 近さと遠さと新型コロナウイルス

V コロナ禍と日本社会
 御厨 貴 ◆ コロナが日本政治に投げかけたもの
 阿部 彩 ◆ 緊急事態と平時で異なる対応するのはやめよ
 秋山正子 ◆ 訪問看護と相談の現場から
 山口 香 ◆ スポーツ、五輪は、どう変わるのか
 隈 研吾 ◆ コロナの後の都市と建築

W コロナ禍のその先へ
 最上敏樹 ◆ 世界隔離を終えるとき
 出口治明 ◆ 人類史から考える
 末木文美士 ◆ 終末論と希望
 石井美保 ◆ センザンコウの警告
 酒井隆史 ◆ 「危機のなかにこそ亀裂をみいだし、集団的な生の様式について深く考えてみなければならない」
 杉田 敦 ◆ コロナと権力
 藻谷浩介 ◆ 新型コロナウイルスで変わらないもの・変わるもの
 内橋克人 ◆ コロナ後の新たな社会像を求めて
 マーガレット・アトウッド ◆ 堀を飛び越える

【著者紹介】
村上陽一郎 : 1936年生まれ。東京大学名誉教授・国際基督教大学名誉教授。科学思想史・科学哲学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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ドイツでは小売店、零細企業、アーティスト...

投稿日:2021/04/16 (金)

ドイツでは小売店、零細企業、アーティストなどに経済的支援が出ることが早い時期に発表された。文化大臣の「芸術は生活必需品である」の演説があった。ネオリベラリズムとパンデミックは関係している、等々、様々な識者たちの意見や見解を読める本です。

タカノブ さん | 神奈川県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • rico

    そういえば「オーバーシュート」ってどこいった・・・?。昨年7月の出版。多様な識者がそれぞれの立場から論じているのだが、危機への対処、格差等、この時期に指摘されていた問題は、時間の経過とともに増幅しているように見える。こと日本に関しては、今まで何とかごまかしてきたダメダメな部分が露わになってしまったというか。本書でも言及されているが、科学的・戦略的に動けないのはこの国の宿痾か。嘆いていても仕方ない。M.アトウッドが言ってるように、「塀を飛び越え」今までと少し違う生き方をしてみる、そんなチャンスだと思いたい。

  • えちぜんや よーた

    この本の中で「コロナ後の世界」でお金をどのように出すと言う発想をする人を連れてこなかったのはなぜ?お金の話がないから、単に言いたいことを言っているだけと言う感じがする。「コロナ禍だから赤字国債を発行してでもお金を刷れば良い」という考え方は浅すぎる。日本円の信任が揺らいだらどうする?貿易・サービス収支や経常収支が赤字に触れたら円安が発生して、世界の中で日本円は「使えない通貨」とみなされる。そうなってしまったらスガちゃんがヘリコプターに乗って空からお金をばらまいても意味がなくなってしまうんだが。

  • goro@the_booby

    様々な分野の24名の方々による提言。一気に読まない方が良かったかも。初めの方とか忘れちゃう。人に迷惑を掛けずにはコロナ禍は過ごせない。収束するのかワクチンは効くのか変異を繰り返し終わることが無いのかわからないけど出来ることを淡々と行うだけ。また医療崩壊の兆しが出てきてるようだけど、ここ半年、医療現場に変化はあったのでしょうか?専門病院が出来た?感染が防げないなら感染しても安心できる体制を作って欲しい。知事など誰でも良いとまでは思っていなかったけど見る目がかわったわ。以後の世界はお互い様の世界。

  • フム

    新型の感染症によって世界が揺れ動いて、もう半年以上がたつ。その間、この状況をどうとらえていったらいいのか、自分なりに考えてきた。わかってきたこともあるけれど、まだまだ未来は霧の中だ。世界中が暗中模索の中、本書は各分野でコロナ禍に向き合ってきた24名の提言が収められている。長年貧困の研究をしてきた阿部彩さんの、「それをあなた達が言う?」という怒り、コロナで顕在化した貧困は元々存在していたのに社会が目を背けて来たものだ。建築家の隅研吾さんの「ハコからの脱却」という考え方も面白い。

  • 翔亀

    【コロナ42】<コロナ後三部作3>24名の論集。いずれも第一線の学者/作家だけあって力作揃い。政治学/経済学から医学/文化人類学/宗教学まで、作家では多和田葉子とマーガレット・アトウッド。日本だけなく独伊やメキシコまで。あるいは理論的に、あるいは歴史的に、そして現場に即したり心情的だったり。一方の極には、コロナ後も日本は全く変わらずにインバウンドが続くという藻谷がいて、もう一方にはメキシコのサパティスタ運動を引きながら破局の21世紀が開いたとする酒井隆史までいる。はては、愚管抄を引きながら終末論を語る↓

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