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基準値のからくり ブルーバックス

村上道夫

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062578684
ISBN 10 : 4062578689
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

賞味期限、放射線量、電車内での携帯電話…私たちはさまざまな基準値に囲まれて、超えた/超えないと一喜一憂して暮らしている。だが、それらの数字の根拠を探ってみると、じつに不思議な決まり方をしているものが多い。その「からくり」を知らなければ、基準値は無用の不安や油断を生む数字になってしまう。「基準値オタク」を自称する俊英研究者4人が追った基準値誕生に潜む10のミステリー!

目次 : 第1部 飲食物の基準値(消費期限と賞味期限―「おいしさ」の基準値の「おかしさ」/ 食文化と基準値―基準値やめますか?日本人やめますか?/ 水道水の基準値―断水すべきか?それが問題だ/ 放射性物質の基準値―「暫定規制値」とは何だったのか/ 古典的な決め方の基準値―「リスクとは無関係」な基準値がある)/ 第2部 環境の基準値(大気汚染の基準値―「PM2.5」をめぐる舞台裏/ 原発事故「避難と除染」の基準値―「安全側」でさえあればいいのか?/ 生態系保全の基準値―人間の都合で決まる「何を守るか」)/ 第3部 事故の基準値(危険物からの距離の基準値―「電車内の携帯電話」から水素スタンドまで/ 交通安全の基準値―「年間4000人」は受け入れられるリスクか)

【著者紹介】
村上道夫 : 東京大学生産技術研究所特任講師。1978年東京都生まれ。2006年東京大学大学院工学系研究科修了。博士(工学)。専門は水環境工学・環境リスク学

永井孝志 : 独立行政法人農業環境技術研究所主任研究員。1976年北海道生まれ。2006年筑波大学大学院生命環境科学研究科修了。博士(理学)。専門は化学物質の生態毒性評価・環境リスク評価

小野恭子 : 独立行政法人産業技術総合研究所主任研究員。1973年新潟県生まれ。2001年東京大学大学院工学系研究科修了。博士(工学)。化学物質などのリスクトレードオフ研究に従事

岸本充生 : 東京大学公共政策大学院及び政策ビジョン研究センター特任教授。1970年兵庫県生まれ。1998年京都大学大学院経済学研究科修了。博士(経済学)。独立行政法人産業技術総合研究所研究グループ長を経て現職。専門はリスク評価から経済分析まで(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 西嶋

    「お酒は20歳から」に始まる身近なものから、放射能などの難しそうなものまで、様々な「基準」がどうやって決められたかを丁寧に解説してくれる一冊。圧巻はラストの「高速ツアーバスの常務距離の基準値」。悲しいことだが、今年の痛ましい事故は起こるべくして起こったことがわかる。しかもこの書は、事故のおよそ一年半前に発行されていた。

  • kaizen@名古屋de朝活読書会

    #感想歌 消費期限賞味期限と食品で3秒ルール真面目に議論

  • おおにし

    暫定規制値が20mSv/年とか除染の目標値が1mSv/年というような基準値に対して、それは絶対安全なのかどうか議論しても意味がない。そもそも放射能による発ガン率には閾値がないため、絶対安全な基準値は存在しないし、リスクを小さくするためのコストを我々がどこまで受け入れられるかにより基準値が決まるということを認識する必要がある。放射能に限らず我々の周りには、このような受け入れざるを得ないリスクでいっぱいあることを本書を読んで知っておくべきだと思う。

  • いずむ

    "基準値"を具体的に把握するコトに、ボクはさほど意味を感じていない。それよりも、冒頭で引用された『どのような世界に生きたいかという、はるかに大きな問題』という言葉。そこに示されている通り、「はるかに大きな問題」としての"安全"のために、未来や環境、また自らにどれほどの代償を強いているのか。その一般的な概念に意識を向けられたコトこそが、最も大きな収穫だった。特に食品に関して、外国人から「異様」とさえ言われるほど管理された日本。だからこそ、安全や安心を意識するコト、それ自体をもっと識らなければならないと思う。

  • calaf

    現在の日本における基準値の設定根拠についてまとめられています。科学的根拠も人々の主観的な考えも経済的な根拠もどれもこれも中途半端というかほとんど考えられていないというか...そんな印象。お酒は20歳から...根拠は、欧米では21歳。日本人は短寿命だけど精神的には早熟なので?(←明治初期に決まった最初の理由 (大汗))

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