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増訂 京都地蔵盆の歴史 法蔵館文庫

村上紀夫

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784831827012
ISBN 10 : 4831827010
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

夏休み終盤、京都市内で子どもたちの無病息災を祈って町ごとに催される「地蔵盆」。祇園祭や五山の送り火と並ぶ「夏の風物詩」とされながら、その来歴を知る人は少ない。本書では、子どもたちの流行現象に起源をもつ地蔵盆が、禁止令や疫病などを乗り越え、形を変えて現代へと至る過程を丹念にたどり、都市京都に根づいた歴史的意味を文献と実地調査を通して考える。京都の都市文化をより深く知るための鍵となる一冊が、近年の地蔵盆事情などを記した補章を加え、装い新たに再登場!

目次 : 序章 地蔵盆の風景/ 第一章 京都のお地蔵さま/ 第二章 地蔵祭のはじまりと京都/ 第三章 近世都市京都と地蔵祭/ 第四章 近代の地蔵祭/ 第五章 地蔵盆の近現代史/ 終章 地蔵祭から地蔵盆へ/ 補章1 近代初頭大阪における「地蔵」/ 補章2 二〇一七〜二四年 京都地蔵盆の「歴史」管見

【著者紹介】
村上紀夫 : 1970年愛媛県生まれ。大谷大学大学院文学研究科博士後期課程中退。博士(文学)(奈良大学)。奈良大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • HANA

    京都で暮らしたことがあるせいか「地蔵盆」という言葉を聞くと、参加したこともないのに風に乗ってかすかに聞こえる子供たちの声、黄昏時に灯る提灯などのイメージが想起されてノスタルジアを感じる。本書はそんな地蔵盆の歴史を辿った一冊。名称の変遷や発生、そして明治の廃仏毀釈による断絶や最近の動向まで詳しく書かれている。印象に残ったエピソードは戦時下、地蔵盆のための休暇が取れなかった為職員たちが勝手に休んでストライキかと大騒動になった話。それだけ地蔵盆が身近な行事なのだなあ。京都の民俗行事を紙上で体験できました。

  • kenitirokikuti

    目次をめくった。京都府は明治四年に地蔵祭(など、盂蘭盆会、川施餓鬼、六斎念仏など)を取りやめるよう布達があった。既存のお堂と祀られる仏像を除くことを命じた。明治16年に取り消しの布達があった。先立って明治14年には盆踊りを解禁する布達があった。のち、地蔵盆となってゆく。私は神戸市育ちで、地蔵盆(と盆踊り)はあったなぁ。北関東に移ってからは地蔵盆とは遭遇してない

  • 田中峰和

    近畿圏で続く地蔵盆。発祥地の京都からその歴史をひもとく。盆の送り火のあと24日に各々の町で催されるが、その来歴はあまり知られていない。祀られる地蔵の顔は風雨にさらされたのか、目鼻も定かではない。近世にはじめられたのが古書からわかるが、御土居に埋められた石仏や鴨川洪水で流されたものが用いられたせいで損傷が激しいという説もある。明治の廃仏毀釈で地蔵堂が撤去され、新時代には仏事に関わる古い習慣は障害となるだけという考えから、知事になる牧村正直が禁止令を出す。次の知事の北垣によって復活し、現代にいたる。

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