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ラテン語の世界史 ちくま新書

村上寛 (Book)

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480076878
ISBN 10 : 4480076875
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
村上寛 ,  

Content Description

「世界最強の言語」はいかにして広まったのか。ギリシア語との覇権争い、キリスト教との蜜月、近代俗語との交代、2000年以上に及ぶ数奇な運命に迫る。

【著者紹介】
村上寛 : 1981年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。立教大学、明治学院大学、早稲田大学などで講師を務めるほか、人文知のプラットフォーム「クェス(QeS:Quid est Sapientia)」代表。2017年度よりKUNILABOでラテン語の講座を開講。専門は西洋中世思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 榊原 香織

    面白かった。読みやすいし。ラテン語分からない人でも楽しめます。引用文献はラテン語併記してあるから分かる人にも読み応え十分。最近流行ってますよね、ラテン語

  • trazom

    著者の語り口も分かりやすく、とてもいい本だと思う。ギリシャ語という先駆者→キケロによるギリシャ哲学のラテン語への移植→ラテン語による教養ある社会→中世における話し言葉と書き言葉の分離→カロリング・ルネサンスによるラテン語復興→スコラや人文主義の翳りという世界史の流れが、ラテン語の位置づけの変化という形で見事に説明されている。また、七十人訳聖書とウルガタ訳聖書の関係など、キリスト教とラテン語との関係も納得である。この歴史を踏まえて、現代におけるラテン語教育の意義や実態に、もっと踏み込んでほしかった気がする。

  • アキ

    ラテン語は、古代ローマの公用語であった。現代では"It's Latin!"とは「何を言ってるのかわからない」という意味で使用されなくなったが、身の回りにはBVLGARI、ASICS、PRIUSなど会社名や商品名に使用されている。また学術用語もラテン語であることが多い。本書では現代におけるラテン語から遡り、ラテン語の起源、古代ローマでのラテン文学、古典ラテン語と俗ラテン語、キリスト教との関係、中世に修道院でヨーロッパに広まった経緯、イタリア・ルネッサンスでラテン語の復興までの歴史が綴られています。

  • サアベドラ

    古代から現代までのラテン語の外史 (言語そのものの変化ではなく、言語を取り巻く環境や話者の変化の歴史) を平易な文体でまとめた新書。2025年刊。著者の専門は中世思想史。古代における発展と完成、中世での継承、近世における復興と俗語の台頭による衰退の流れが要領よくまとまっており、ラテン語に関心のある一般読者や大学で初級文法を学んでいる人には楽しめるのではないかと思う。それぞれの説明自体は教科書レベルの説明にとどまっているため、各論を詳しく知りたい場合は示されている参考書に手を取るとよい。

  • よっち

    イタリアの一地方言語に過ぎなかったラテン語が、いかにして西洋文化の基盤となったのか。世界最強言語の謎に満ちた運命に迫る1冊。ローマ帝国の公用語として世界に広まり、帝国崩壊後もキリスト教と結びついて普遍的公用語としての地位を築いたラテン語。その起源から帝国の発展、キリト教徒の関わりと東方ギリシア語圏との間に生まれた溝、帝国が崩壊する過程で主要言語としての地位を失っていったのか、学校・教育におけるラテン語と修道院との関わり、イタリア・ルネサンスでの復興と日本との関わりも紹介されていてなかなか興味深かったです。

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